ニュージーランドの鳥といえば皆さんは何を思い出しますか?
ニュージーランドの旅行ガイドブックなどで必ず取り上げられている「キウィ」を多くの人が思い出すのではないでしょうか。
誰もが一度は名前を聞いたり、写真を見たことがあるキウィ。でも、キウィがいったいどんな鳥なのかは意外と知られていません。
そこで今回はキウィの意外な生態を紹介します。
ニュージーランドだから誕生したキウィ
キウィといえば「飛べない鳥」として有名です。でも、どうして飛べないのでしょうか。
その理由はその昔、ニュージーランドには鳥の天敵となる哺乳類が生息していなかったからです。
そのためニュージーランドにはキウィ以外にも天敵から逃げる必要がなくなったため、飛ぶことを止めた鳥が数種類生息しています。それらの鳥はすべて羽が退化し、地上で生活するのに適した体へと進化していきます。
ところが、猫やイタチといった天敵が人間とともにニュージーランドに移り住み始めてからキウィを含めた飛べない鳥は徐々に数を減らし、飛べない鳥のほとんどが絶滅危惧種に指定されています。
巨大すぎる卵を生むキウィ
あまり知られていませんが、キウィは非常に大きな、むしろ体の大きさを考えたら巨大すぎな卵を産みます。
どのくらい大きいのかというと、体の大きさはニワトリとほぼ同じ大きさのキウィは、ニワトリの6倍の大きさの卵を産むと言われています。
スーパーマーケットで売っている卵は大きなLLサイズでも70から75グラムと言われています。つまり400グラムくらいの卵を産むということですね。つまりニワトリが大きなグレープフルーツを産むようなものです。
そう考えるととんでもなく巨大なものを産んでいるのがわかりますね。
鳥の中で唯一クチバシの先に鼻の穴がある
一般的に夜行性の動物は、暗闇の中で僅かな光をキャッチするために目が大きくなります。ところが、キウィの目は非常に小さく、目はほとんど見えていないと言われています。
ではどうやって暗闇の中で餌を探しているのか?というと、目の代わりに嗅覚が非常に発達しています。その証拠に匂いを司る脳の部位が鳥の中でも非常に発達しています。では、鼻の穴はどこか?というと、クチバシの先にあるんです。クチバシの先に鼻の穴がある鳥はキウィだけです。
またクチバシは匂いを嗅ぐだけでなく、クチバシの先で地中にいる虫の動きを感知していることが最近の研究でわかりました。
1日に19時間も寝るキウィ
キウィは1日のうち19時間から20時間も寝ます。
つまり1日に起きている時間は4-5時間だけです。さらに夜行性で殆どの活動時間は夜のため、動物園に行っても動くキウィを見ることはなかなかありません。
まとめ
余談ですが、ニュージーランド人は自分たちのことを「Kiwi」といいます。
また家事をやり、子どもの面倒をよく見るお父さんのことを「Kiwi husband」と呼びます。どちらも動物のキウィから来たものです。
なぜそう呼ぶのか。ニュージーランド人が自らのことをKiwiと呼ぶ理由は定かではありませんが、Kiwi husbandと呼ぶのは鳥のキウィが卵を温めるなど孵化の手伝いをするからという説があります。
次回は「
ニュージーランド渡航前は歯医者に通おう」というお話しです。お楽しみに。
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