ニュージーランドの旅行ガイドブックやパンフレットを見ると、下の写真のように大人同士が鼻をくっつけている写真を見かけませんか?
これはニュージーランドの先住民
マオリ族の挨拶のやり方で「ホンギ Hongi」といいます。
今回はこのマオリ式の挨拶「ホンギ」を紹介します。
式典や正式な場で使われることがある
ホンギは普段の生活で使われることはあまりありません。
ただし、もしホームステイをしてホストファミリーがマオリ系の家族だと、家を訪れた最初の挨拶としてホンギが使われることがあります。
よく見かけるのは式典や正式な場です。
例えばイギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃がニュージーランドを訪れた時や、著名人がニュージーランドを訪れた時の歓迎式典でよく見かけます。
その他、語学学校の入学式やマオリショーでも見かけたり、実際にホンギをすることがあります。
ニュージーランド滞在中に、いきなり相手が顔を近づけてきてもオドオドしないためにもホンギがいったいどんなものなのか予備知識として覚えておきましょう。
ホンギの基本的なやり方とその意味
ホンギのやり方はとても簡単です。
「額と鼻を軽くこすり合わせる」たったこれだけです。まず握手して、そのあと額と鼻をこすり合わせることも多いです。また、男性同士がやるのはもちろん、男女でも行います。
ホンギ Hongiはもともとマオリ語で「(空気を)共有する/交換する」という意味があります。
どうして空気を共有・交換するのか。それはホンギを通してお互いの命の息吹を交換するということは、相手を受け入れると考えたからです。
まとめと次回の予告
日本人にとって他人と「額と鼻を軽くこすり合わせる」というのはなかなか慣れず緊張するかもしれません。しかも、異性とやるとなったらなおさらです。
でも、そこで「恥ずかしいから」と断ってしまうのは相手に失礼なので、少し恥ずかしくても相手がホンギを求めてきたときは返してあげるようにしましょう。多少ぎこちなくても、マオリの人たちは相手がホンギをすることに慣れていないのは察してくれるはずです。
次回は現金をほとんど使わない
ニュージーランドの支払い事情について紹介します。お楽しみに。
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