State of Utah ・ユタ州

アイダホ州、ワイオミング州、コロラド州、アリゾナ州そしてネバダ州と隣接しているユタ州。世界的にも有名なモニュメントバレーやアーチーズ国立公園、ブライスキャニオン国立公園などがあります。

モルモン教によって拓かれた州として知られ、州最大都市のソルトレイクシティはモルモン教の本部があります。州人口の8割がソルトレイクシティとその周辺に集中しており、それ以外は森林や砂漠、そして岩山が広がっています。冬になると北部では多くの降雪あり、そのためスキーリゾートとして栄えています。

ユタ州の大学

・ユタ大学（University of Utah）

1850年創立の州立大の総合大学。モルモン教のリーダーでユタの開拓も指揮していたブリンガム・ヤングによって開校されたUniversity of Desertが1894年に、現在のUniversity of Utahと名称を変更。研究を中心とした再先端の研究を行う大学です。ソルトレイクシティにキャンパスがあり、2002年の冬季オリンピックでは大学の寮や施設が活用されました。

・ウェストミンスターカレッジ（Westminster College）

1875年創立の小規模なリベラルアーツカレッジです。スキーリゾートとして全米に知られるソルトレイクシティにキャンパスがあり、都市とスキーリゾートなどがある山岳地帯の両方を楽しめる環境で学べます。そのため学生たちはのびのびと勉強し、レジャーも楽しめます。ペンシルベニア州とミズーリ州にも同じ名前の大学が存在します。

オリンピックも開催されたソルトレイクシティ

「ソルトレイクシティ」の名前は州の西にある、グレイト・ソルト・レイクに由来していて、湖の塩分濃度は海水の8倍。そのため塩製品も州の名産品となっています。

ロッキー山脈の西に位置するユタ州の州都であり、冬季オリンピックが開催された場所です。ソルトレイクシティから約30～45分のところにあるアンテロープ・アイランド州立公園は、グレートソルトレイク（大塩湖）に浮かぶ島。野生動物の観察やピクニック、乗馬などのアトラクションがたくさんあります。運がよければ野生のアメリカン・バッファローも間近で見ることができます。

世界恐慌が起きるまで、ゴールドラッシュで金や銀の採掘と共に栄えたパークシティは、一度は荒廃しソルトレイクシティが栄えました。しかし1950年代に入りスキーがブームになり、スキーリゾート地として開発が進みました。今では、アメリカ屈指のスキーリゾート地として世界中から訪れる多くの観光客から高い支持を得ています。2002年、冬季スポーツの一大イベントが開かれた時の会場にもなった町です。

魅力的な国立公園

ユタ州には壮大な景色を楽しめる国立公園が複数あります。

1971年に国立公園として任命されたアーチーズ国立公園内には自然に出来た巨大な石のアーチが2000以上もあり、微妙なバランスで立つ岩なども点在しています。

国立公園ではありませんが、南東部にあるモニュメントバレーには西部劇の映画で有名になった「The 西部劇」というような風景が広がります。また、キャピトルリーフ国立公園は先住民族によって「虹の休む大地」と名づけられていました。その立地から他の国立公園と比べ観光客などは少ないですが、ユタ州らしい巨大な赤い岩や果てしなく続く大地を楽しめます。

世界一周の旅　北米編：ユタ州 類を見ない地形と岩々・アーチーズとキャピトルリーフ