Saskatchewan・サスカチュワン州

カナダ中西部の州で、州の南側はアメリカのモンタナ州とノースダコタ州に隣接しています。プレーリーという大平原の地帯で、夏は暑く、冬は厳しい気候です。冬の時期が長く、州内に多くある川や湖が凍結するので白銀の世界となります。大自然のアクティビティが豊富で、短い夏の間にはカヌーやトレッキングで楽しむことができ、冬は犬ぞりやスキーで雪景色を満喫できます。寒い期間が長いですが、都市部では設備がしっかり整い、住居の構造も寒さ対策はバッチリ。快適に過ごせる工夫がなされています。

天然資源の豊富な州

ウラン鉱山やカリウム鉱山などが世界最大級で、多くの国へ輸出をしています。原油や天然ガスなどの資源もあり、州の大きな産業のひとつです。州の面積の多くを農地が占めており、中でも小麦の生産量が豊富です。ビールやパンの原料となる小麦は日本にも輸出されています。

サスカチュワン州の大学

サスカチュワン大学（University of Saskatchewan）

1907年創立の歴史ある大学です。農業系、理系に強く、研究施設も充実しています。ノーベル化学賞受賞のヘンリー・タウベ氏を始め、多くの研究者や政治家を輩出していることでも知られています。州内最大の都市、サスカトゥーンを拠点とし、サスカチュワン州を代表する大学です。

レジャイナ大学（University of Regina）

州都レジャイナに拠点を置く州立大学です。付属の語学学校でESLコースが準備され、留学生のサポートも手厚いことで知られています。落ち着いて学べるように整えられた設備で快適に学業に取り組むことができます。

サスカチュワン州の主要都市

サスカトゥーン（Saskatoon）

サスカチュワン州の中央部にある州内最大都市です。河川が多く、サスカトゥーンにも7つ橋があり、「橋の街」とも呼ばれています。1930年にカナディアン・ナショナル鉄道が建設した「ホテル・ベスボロー」は撮影スポットです。「ホテル・ベスボロー」は「ザ・ベス」とも呼ばれ、ドイツのバイエルンの城も模したその外観で街のランドマークとなっています。再開発され活気あふれる周辺には美術館や博物館もあり、街の中心となっています。

サスカトゥーンの街

レジャイナ（Regina）

サスカチュワン州の州都。サスカトゥーンに次いで人口が多い街です。広大な敷地面積を持つ都市公園「ワスカナ・センター」はレジャイナの中心にあり、市民の憩いの場となっています。1912年に建てられたサスカチュワン州議事堂は国定の歴史的建造物となっています。美しい外観はヨーロッパ式の建築でレジャイナの名所として多くの観光客が訪れています。

レジャイナの街

カナダ連邦警察発祥の地

カナダの連邦警察は車のない時代から馬に乗ってパトロールをし、街の安全を守ってきた騎馬警察です。現在では国賓などを迎える式典では馬に乗ることもありますが、通常のパトロールで馬に乗っている姿を見かけることはありません。Royal Canadian Mounted Policeの頭文字を取りRCMPと呼ばれます。現在の本部はオンタリオ州のオタワにあります。RCMPの中でも優れた馬術を持った32人だけが出ることのできる馬術ショー「ミュージカル・ライド」はレジャイナで初めて行われました。