Nunavut・ヌナブト準州

公開:2020-04-07 更新:2020/04/07

ヌナブト準州

 

1999年4月1日にカナダ連邦政府とイヌイットの間で結ばれた「ヌナブト協定」により、ノースウェスト準州の一部を分割し、イヌイットの自治州として設立されました。ヌナブトはイヌクティトゥット語で「我々の土地」を意味するそうです。北極圏近くの島々を含むまさに最北端の州で、カナダ最大の面積を持ちますが、人口は3万人程と少なく、バフィン島にある州都のイカルイトでも5,500人です。人口の多くはイヌイットの人々が暮らす北の大地です。

ヌナブトの公用語

ヌナブトでは人口の約85%がイヌイットの人々です。そのため、人々が話している言語はイヌイットの言葉が主です。英語やフランス語も公用語となっていますが、イヌイットの言語である、イヌクティトゥット語イヌイナクトゥン語が公用語となっています。圧倒的にイヌイットの言語話者の方が多く、道路標識には英語とイヌイットの言語の両方が表示されています。州都のイカルイトはイヌクティトゥット語で「大量の魚」を意味します。

ヌナブトの大学

ヌナブト準州には幼稚園から高校までの学校がわずか5校しかありません。大学は、ヌナブト北極大学(Nunavut Arctic College )とアキチラク法科大学(Akitsiraq Law School)の2校です。2校とも公立大学で、ヌナブト北極大学はコミュニティカレッジとしての役割も果たしています。

 

ヌナブト準州

ヌナブトの観光スポット

オーユイタック国立公園(Auyuittuq National Park)

観光客の一番に人気のオーユイタック国立公園はハイキングやスキーを楽しめる場所です。60マイル(約96km)もある公園内のアカシャユックパス(Akshayuk Pass)は犬ぞりやスノーモービルで横断していきます。かつてはイヌイットの人々も使っていた道です。

 

ヌナブト準州

雪原を駆け抜ける犬ぞり

サーミリック国立公園(Sirmilik National Park)

サーミリックはイヌクティトゥット語で「氷河の地」を意味します。バフィン島北のサーミリック国立公園は北極圏で最も多種多様な野生動物が生息しています。イッカクやカリブー、ホッキョクグマ、ワモンアザラシ、シャチなど珍しい野生動物が見られるかもしれません。公園内のバイロット島は鳥類の保護地域にもなっており、生息する鳥類は70種類にも及びます。

クッティニルパーク国立公園(Quttinirpaaq National Park)

エルズミーア島北東部にあるクッティニルパーク国立公園は、地球上で2番目に北に位置し、カナダで2番目に大きな公園です。クッティニルパークはイヌクティトゥット語で「世界の頂点」を意味しています。バーボーピーク(Barbeau Peak)は標高2,616mのヌナブト最高峰の山です。公園内の高地にある氷冠は氷河期まで遡ることができると言われています。ホッキョクウサギやホッキョクギツネ、美しいフィヨルドなど見ごたえ十分です。

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ホッキョクギツネ

サマーセット島(Somerset Island)

カナダ北部の北極諸島にある無人島です。毎年子育てのために訪れるベルーガ(シロイルカ)の観察ができるカニングハムの入江には滞在用のロッジがあります。無人島ならではの野生動物の観察ができるスポットとして人気です。紀元1,000年頃に住み着いていたチューレ人の遺跡があり、見どころは多くあります。

 

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ベルーガ

エルズミーア島 (Ellesmere Island) 

カナダ最北端の場所であるコロンビア岬があるエルズミーア島は世界で10番目大きい島です。紀元前よりイヌイットが生活しており、ヴァイキングの到来もあったと言われています。島の5分の1をクッティニルパーク国立公園として保護しています。北極まで447マイル(約720㎞)しか離れておらず、24時間太陽が沈まない白夜を体験することができます。

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