世界の家【フランス編】

公開:2019-02-06 更新:2019/02/06

世界の家シリーズ、今回はファッションや美術、料理など、日本にもファンが多い国、フランスを取り上げます。
フランス人の特徴として、気軽に家を購入し、生活環境の変化があれば、その都度引っ越しをするようです。 日本のように「家は一生の買い物」という考えがないのは、やはり築年数による不動産価値(価格)の目減りがないことが理由のようです。 実際に築200年の建物が当たり前のようにあるそうで、本当にヨーロッパの家は長寿であることがわかります。


さて、パリの住まいのイメージといえば、「アパルトマン」ではないでしょうか。 日本でいうところの「マンション」です。


日本と外観が違うのは、一つひとつの建物が隙間なく寄り添っているということ。 正確には、建物が寄り添っているというよりは、隣棟との間にある厚さ30cmくらいの石造境界壁を共有しているとのこと。 それは、城壁都市の中でみんなが寄り添って住むことにより、外敵から身を守るためだったと言われています。 また冬の寒さの厳しい地で、出来るだけ建物の表面積を減らし、断熱効果を高めて寒さをしのぐのが目的とも言われています。


また、アパルトマンは外壁と境界壁だけが石造りで、屋根と床は木造。 屋内の壁は煉瓦積みに漆喰を塗っています。 外壁の石はひとつひとつ積み上げているのではなく、敷地から掘り出した砕き石を水で溶いた石灰を固めてその表面に仕上げの石をはってあるだけとのこと。 そして、大概のアパルトマンには「カーヴ」と呼ばれる地下室がありますが、これは外壁を作るために必要な砕き石を掘り出した跡を再利用したものです。


以前に紹介したイタリアの収納と同じで、使用していないものは全てカーヴに収納し、部屋をスッキリ見せるように工夫がされています。 ですから、突然の来客があっても、リビングはきれいに片付いているため、お客様を気持ちよく迎えることができるのです。


そしてダイニングは、フランス人にとってリビングと同じくらい重要な場所。 食事の時間を大切にする人が多いからです。


テレビはリビングルームにあるのみ。 食事の際は、テレビを見ながら食事をすることはありません。 食事や会話を楽しむためです。 来客のときでなくとも、リビングで食事の準備を待ちながら会話や音楽を楽しみ、ダイニングで食事と会話を楽しみ、食事が終わればリビングに移り会話の続きや酒、音楽を楽しみます。
コミュニケーションを大切にしていることが分かります。 家族とこのような時間が持てるのが、とてもステキですね。


参考文献:ヨーロッパの家2 講談社 監修 樺山紘一

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