【インタビュー】カナダでスポーツ留学！成功の秘訣は？

将来スポーツの世界に関わっていきたい、まだ初心者だが上手になりたい、プロスポーツ選手を目指したいという人は、私立のスポーツ専門学校に行くという方法があります。そのうちの一つ、BC州ウィスラーにあるカナディアン・スポーツ・ビジネス・アカデミー（CSBA）の中島史朗さんに、学校について聞きました。

競技だけではない！さまざまなサポート

CSBAは、BC州政府の認可を受けた日本語のサポートができる唯一のスポーツ専門学校です。修了者にはBC州認定のカレッジ卒業生としてディプロマ（卒業認定）が授与される（短期コースは除く）ほか、コーチ、インストラクター、トレーナーなど、各種資格の取得が可能です。プログラムはスキー、スノーボード、スポーツトレーナー、ゴルフ、マウンテンバイクなどがあり、15 歳から社会人まで幅広く学んでいます。

入学資格はIELTS 4.0相当の英語力および高校卒業。18 歳以下に関してはスポーツへの意欲と英語の結果により、ESLプログラムと通常のプログラムの選択が可能となります。高校に通いたい場合、提携のウィスラー高校に通うことができます。IELTSのスコアが満たない場合はESLコースが併設されているので、まずそこで英語力をつけてからの入学となります。

プログラムは、競技のプレイだけでなく、ESL、リーダーシップ、チームビルディング、運動処方やスポーツ指導論、栄養学、応急処置、雪崩講習など幅広いことを学びます。課題として、プレゼンテーションが多いことも特徴です。また、選択したプログラムに関わらず、たとえばスキープログラムを選択した場合もセイリング、カヌー、マウンテンバイクなどさまざまなスポーツを体験します。

特徴的なのは、キャリアカレッジとして、学んだことを実際に仕事の場で使ってみる就業体験。学校のあるウィスラーはBC州最大のリゾート地。近隣のスキー場やジム、ゴルフ場などでの就労体験がプログラムに組み込まれているのです。学んだことを活かし、実用的な英語力を身につけ、学費や生活費を稼ぐことも可能です。将来を見据えて、スポーツを通じて活躍したい人におススメのプログラムです。

スキーと英語力、そしてチャレンジ精神も【体験談1】

玉木　聡さん

学生時代にイギリスの語学学校に1 カ月留学。その後、英語だけでなくスポーツも学べることに魅力を感じてCSBAに留学しました。スキーのプログラムを選択しましたが、スキー以外にもさまざまなスポーツを経験し、自然と英語も身につきました。

スキーインストラクターの資格を取得し、帰国後は、竜王スキーパークでインターナショナルスノーアカデミーの立ち上げ・運営をしているほか、スキー場の近隣の温泉街に、英語対応のインフォメーションセンターを立ち上げ、外国人旅行客に情報提供をしています。

以前の僕なら普通に企業に就職していたかもしれません。自分で何かを始めようというチャレンジ精神も、CSBAで得たことだと思います。

トレーナー＆アスリートのマネジメント会社を経営【体験談2】

森　実利さん

野球や駅伝の選手経験があり、また球技や陸上系統のスポーツトレーナーをしていました。

ウインタースポーツにも幅を拡げようと、2006年に、カリキュラムがしっかりしている CSBAに留学しました。CSBAでは英語はもちろんですが、トレーニングの知識や理論的なことも学びます。さらに、コミュニケーション、プレゼンテーションを多く学びました。

今はトレーナーを行いながらプロアスリートのマネジメント会社を経営し、1,000名以上のアスリートを支えていますが、その2つの能力が非常に活きていますね。学校生活だけでなく、カナダで出会った人たちとともに学んだ経験は、なにかにつけ役立っているなと実感しています。

成功するスポーツ留学とは

「スポーツが強い学校に行けば自分も強くなれると思って来る人が多いが、自分がその学校で何を得たいのか、将来はどうなっていたいかという明確な目的意識がなければ何も得ることはできない」と中島さん。

「面接で一人ひとりの意志を確認し、目的があやふやな場合は入学をお断りする場合もある」といいます。「スポーツで食べていけますか、ともよく聞かれますが、そうではなく、このスポーツで食べていくにはどうしたらいいだろう、そのためにこの学校で何を学べばいいかと自分で考えられる人になってほしい。一流のアスリートになりたいという強い意志があるなら、私たちも全力でサポートする。しかし、違う道もある。どんな道に進むとしても、生きていけるだけの力を、スポーツを通じて学び、身につけてほしいと思います。

スポーツ留学カナダCSBA中島さん