インターンシップ参加者の現地取材レポート:バンコク・タイ

公開:2012-05-14 更新:2019/03/20

ゲストリレーション:仕事を通じて「居場所」の大切さと自分に足りないものを見つけた!

バンコク インターンシップ

高橋麻佑子さん(21歳) 高校時代にアメリカで10か月間ホームステイ。大学進学後に休学してタイでのインターンシップに参加。コンラッド・ホテルのゲストリレーションとして接客業務にあたる。

高橋さんが参加したプログラム

トラジャルインターンシップ・語学学校などは含まない純粋なインターシップ・プログラムで、現地採用として正社員登用の道も開かれている。期間は1年。滞在費、食費、お小遣いはホテル側から支給される。

アメリカからバンコクへ英語力をいかした接客業務

高校時代にはアメリカ・アリゾナ州で10カ月のホームステイ生活を送り「海外」を身近なものにした高橋さん。英語に加えて、プラスアルファを身につけるため、大学を休学してインターンシップ・プログラムに参加した。 「接客技術を学べば、どんな場面でも、使えると思って」ホテルでの業務を選んだ。これまでタイに来たことはなかったが、アジアでのプログラムの場合、宿泊先や食事、お小遣いの提供があるなど受け入れ態勢が整っていたため、また新しい環境に飛び込んでみようと、バンコクのコンラッド・ホテルで働くことに決めたそうだ。世界中から観光客やビジネスマンが訪れる一流ホテルだけあって、スタッフもみな流暢な英語を話す。 「まだまだ英語は未熟で、日常会話はできますが、Eメールの作成に時間がかかったり、お客様やスタッフへの説明が下手だったり、まだまだですね」。 また、インターンシップ開始当初は、不安でいっぱいだったという。 「日本のように手取り足取り仕事のことを教えてくれるわけじゃない。簡単な説明だけで、あとはやって覚えろというスタイル。それが大変でした」。 またタイ人スタッフは、日本人とは違ってストレートにものを言ってくる。 「ズバッと言ってきても、そのあとはさっぱりしていて後腐れはないんですが、当初は戸惑いました。でも、スタッフと信頼関係を築けた今では、精神的に強くなったかな、と思います」。

バンコク インターンシップ

電話の応対に、チェックイン・アウトと、特にお昼前後は大変な忙しさとなる

バンコク インターンシップ

和気あいあいとした、楽しい職場。「みんなでよく食事にも行くんですよ」と高橋さん

信頼できるスタッフと過ごしやすいバンコクの街

ホテルでは主にレセプションでチェックインやチェックアウト業務を担当し、VIP客のエスコート、結婚式場への案内なども行なう。日本人客が来たときは彼女の存在は非常に大きいものとなる。 「忙しいですが、ほかのスタッフが本当にいい人たちばかりで、助けられています。信頼関係を持って働けていると感じます」。 休日は、ヨガ教室に通ったり、カフェめぐりをしているそうだ。 「バンコクは外国人が本当に多いですよね。とてもインターナショナルな街だと思います。スターバックスに入ったら、お客のほとんどが外国人でびっくりしたことも(笑)」。 英語オンリーの職場のためタイ語はほとんどわからないが、タクシー運転手とのやり取りや食事の注文程度をこなせれば、特に不自由はないようだ。 「外国人が多いこともあって、バンコクは日本人にとっても暮らしやすい街だと思います」。

 

バンコク インターンシップ

予約作業をはじめとして、基本的なPCの能力も要求される

 

バンコク インターンシップ

中心部のウィッタユ通りに立つコンラッド・バンコク。便利な立地だ。

足りないものが見つかったまずはそこを磨きたい

インターンとして働くうちに、日本で普通に就職活動をし、一般企業に就職する考えも芽生えてきた。 「ホテルでは、出張にいらした日本の企業の方々とお話する機会があります。日本の会社というものが身近に感じられるようになり、また興味も出てきました」。 しかしインターンシップ終了後は、まず日本で学生生活を楽しみたいそうだ。 「働いてみて、社会人がいかに時間がないかを思い知らされました。学生というのは、人生の中でも本当に時間に恵まれた立場なんだなって。インターンシップを通じて、英語力をはじめとして、日本語力やコミュニケーション能力など、自分に足りないものが見えてきました。恵まれた時間を使って、こうした部分をもっと磨いていこうと思っています」。

 

バンコク インターンシップ

インターンシップ開始から半年(取材時)。スタッフとはすっかり打ち解けている

 

バンコク インターンシップ

接客時はコミュニケーション。対人スキルを磨ける職場だ。

 

バンコク インターンシップ

広々としたロビー。和食、ブロードパンド接続、スパ、クラブなど館内の施設も充実している

 

バンコク インターンシップ

上記は早番の場合。出勤中はチェックイン、チェックアウトの作業や、ゲストの案内など接客業務を行なう。遅番の勤務時間は、14:30〜23:30

インターンシップで何が変わった?

Before

● やりたいことを見つけなければと思っていた

● 働くことへの不安があった

● 単純に、英語+アルファを目的にやって来た

After

● 自分に合う場所を見つけようと思うようになった

● スタッフとの信頼関係を通じて精神的に強くなった

● 自分に足りない部分を磨こうと思うようになった

Advice ~これから挑戦するみんなへ~

以前は「これがやりたい」という確固としたものを見つけなくてはと思っていましたが、決してそうではないように感じます。一緒に働く人、職場の雰囲気などを含めた、「自分に合う場所」を見つけることも大事なのではないでしょうか。何をするかではなく、どこで働き、どこを居場所とするかという観点も重要だと思います。

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