ホームステイ先へのおみやげ、何にする？

ホストファミリーへのおみやげ、何にしようか迷ってしまう方も多いはず。浴衣、甚平、折り紙、お箸、漢字入りTシャツお寿司マグネットなど、お土産ショップに売っていそうなグッズが定番ですが、長いことホストファミリーをやっているお宅の場合、すでにもらったことがあるというケースも。でもせっかくの贈り物、これからお世話になるファミリーに新鮮な驚きを持ってもらえたら嬉しいですよね。  

今日は、外国の方に喜ばれ、かつ、会話のネタにもなりやすい日本からのおみやげを6つ、定番以外のものからご紹介します。  

焼きそば

「日本で食べたものの中で一番おいしかった」と焼きそばを推薦してくれたのはフランスの方。パリでは最近、日本滞在中に食したお好み焼きに夢中になったフランス人がお好み焼きレストランをオープンさせた話題があったようですが、あるスイスの方も「たこ焼きダイスキ！」と評しておられ、どうやらヨーロッパでは好まれるお味のようです。全国津々浦々、ご当地カップ麺をいくつか持っていき、食べ比べしてもらうのも楽しいかも。  

どんじゃら

語学力に自信がないと言っていたある留学生は、どんじゃらゲームを持参しました。実は当初、おみやげとしてではなく「しゃべらなくてもコミュニケートできるもの」のつもりで荷物に入れたそうなのですが、結果、ファミリーと夜な夜などんじゃらゲームにふけることとなり、帰国するときに感謝と思い出のしるしに置いてきたのだとか。   今後そのご家庭にステイする各国留学生もきっと、ファミリーとどんじゃらに興じるに違いありません。「どんじゃらをおいていった日本人」として語り継がれる存在になれるかも。  

うどん

実際にサンフランシスコ留学にうどんを持って行った留学生は、これが自己紹介の良いきっかけになったそうです。この学生さんは大阪出身。東と西ではうどんの出汁が違うことを話し、ついでに関東人と関西人の気質の違いや、文化の違いを話し、同じ国でも多様な人がいることを話せたそうです。  

するとホストファミリーも、同じカリフォルニアの中でもロサンゼルスとサンフランシスコの違いがあることや、東部と西部、南部などアメリカ全土の地域の特性をたくさん話してくれたそうです。

雪駄（せった）

ある人はハワイに留学した際「雪駄」をチョイス。手軽に日本のものが手に入るハワイ、ファミリーへのお土産に頭を悩ませた結果「これならハワイで、ヘビーに消耗するはず」ということで和製ビーチサンダルに至ったのだそうです。  

い草を使用した雪駄はゴム製のビーチサンダルよりも通気性がよく、足のにおいを抑えたり涼感にもつながるのだとか。そんなツウっぽい説明もできると、ますます喜んでもらえそうですね。  

チーズおかき

今や世界中のスーパーマーケットで「あられ」や「おせんべい」は手に入ります。しかし、あるニュージーランド人によると「僕は“チーズおかき”が大好きなんだ！なのに僕の街のスーパーには “チーズおかき”が売っていないんだ・・・」とお嘆きの様子。あいにくニュージーランドは食品の持ち込みが制限されており、入国時に申告が必要。乳性製品は禁止となっています。  

持ち込み不可な場合は致し方ありませんが、変わり種おせんべいは根強い人気なのだそう。「チーズおかき」以外には「ざらめ」「ぬれせんべい」も要望あり。  

衣類圧縮袋

実はこれも、ある留学生が元はお土産ではなく自分の手荷物として持って行ったにも関わらず、置いてくる羽目になった一品。到着初日「荷物の整理を手伝うわ」と一緒にスーツケースを開いたホストマザーが「ワーオ！」と驚いたのが、ピッタンコに平たくなっていた衣類圧縮袋の束。ジッパーを開くと、次から次へと出てくる洋服の数に大喜びだったそうです。  

帰国時は洋服をガレージセールで売り（他国からの留学生に大人気）、無用の長物となった圧縮袋はめでたくホストマザーの手元に残されたそうです。  

「灯台下暗し」と言うように、今日ご紹介したグッズの他にも、まだまだたくさんのステキなお土産が隠れていそうです。くれぐれも、食品や植物など、持ち込み制限を確認したうえで、個性豊かなおみやげを選んでみてください。  

ちなみに筆者が過去に最もアツく所望されたのは「温水洗浄機付きトイレ」。「携帯用ならあるよ」と言ったのですが、どうやら日本滞在中に体験した「ホンモノ」が欲しかった様子。こちらはいつか、コンパクトサイズの製品が発売されるまでお預けとなりそうです。