カナダの高校留学 【完全ガイド】 メリット・費用・資料

公開:2018-12-20 更新:2019/06/24

カナダの高校留学 カナダ
カナダで 高校留学

 

 

カナダの教育は世界的に見ても質が高い。また、治安の良い地域が多いため、保護者が安心して留学させられる国として人気だ。さらに、多民族が集まるため、人種や宗教のボーダーラインを超えて、幅広い友人関係を築くことができる。ここでは、カナダに高校留学に行く際に知っておくべき情報をいくつか紹介する。

カナダの高校と日本の高校の違い

カナダは日本と同じように、公立高校、私立高校があります。カナダには日本のように全国統一の学習指導要領のようなものはなく、各州の教育省が教育方針を定めています。そのため、州ごとに教育制度やカリキュラムの内容、力を入れている教科などが異なります。留学の目的や予算等に応じて、公立か私立か、あるいは留学先の地域を選ぶことになります。


公立高校
カナダの高校は9割以上が公立なので、カナダ留学と言えば公立高校留学がメインになります。カナダの各地域にはSchoolDistrictやSchool Boardと呼ばれる教育学区があり、留学生の受け入れは各教育学区が行います。公立高校への入学には受験はなく、審査は過去2〜3年の成績表で行われます。英語力も必要ありません。留学生は好きな学区、学校への出願ができます。


私立高校
カナダの私立高校は非常に少数です。高いレベルの教育を受けたい生徒や、学生寮での生活を希望する生徒が主に選択します。費用は公立高校に比べて高めで、ボーディングスクールと呼ばれる寄宿制高校では年間600万円以上もの費用がかかる学校も珍しくありません。

カナダの高校留学の特徴

カナダには公立校と私立校があるが、現地の子どもの95%は公立校に通っている。カナダでは、州ごとに設置されている教育学区が州内の教育の権限を持っており、その州の実情に合った教育方針を立てている。そのため、教育システムは州ごとに異なる。しかし、共通しているのは、カナダの教育が生徒の個性を大切にし、自主性を重んじるという方針で行われている点だ。  

 

カナダの高校には、必須科目のほかに選択科目が数多く用意されているが、これも個性を大切にする教育方針の表れと言えるだろう。心理学、マーケティング、美容、演劇、ダンス、アート、ツーリズムなど、生徒たちは、自分の興味や進路に合わせて自由に専門科目を学べる。 

 

また、カナダではスキー、カヌー、キャンプなどアウトドア教育も盛ん。勉強面、アクティビティ面も充実しているのがカナダの教育の大きな魅力だろう。しかも、カナダの教育水準は高く、OECD(経済協力開発機構)が行う国際学力調査でも、科学7位、読解力2位、数学10位(2015/2016)と高いランク に位置している。

 

さらに、カナダには日本の高校2〜3年にあたる、グレード11〜12で、世界中の大学で入学資格と認められているIB( International Baccalaureate)や、高校の授業で大学の単位が取得できるAP(Advanced Placement )プログラムを提供している高校もある。

 

※IB:国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラム。認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施している。

カナダの学年と高校選びのポイント

カナダでは一般的には、教育区分はエレメンタリースクール( 小学校:1年生〜7年生)、セカンダリースクール( 中高:8年生〜12年生)となります。州によってはミドルスクール(6年生〜8年生)を設けている学校もあります。
学校選びのポイントは、人それぞれです。自分は留学で何を身につけたいのか、生活面で何を重要と考えるのか、一度、思うことを全部紙に書き出してみましょう。高い目標でなくても、「○○がしたい! 」といった単純な動機でかまいません。書いてみることで、だんだん気持ちが整理され、行きたい地域や学校も絞られてきます。

カナダの高校 公立/私立/ケベック州にある高校

 カナダの高校は日本の高校と異なる。ハイスクールではなく Secondary School ー セカンダリースクールと呼ばれ、さらにジュニア(12歳~14歳)とシニア(15歳~18歳)に分かれている。日本の中学校を卒業して高校留学をする場合は、ちょうどシニアの時期に値する。  

学期配分は地域や学校が自由に決められるが、主な学期配分は、Semester System (セメスターシステム)とLinear System (ライナーシステム)。カナダの学校はこのどちらかを使っており、自分が日本を発つ時期や卒業したい時期によって、選ぶ学校や地域が変わるだろう。多くの公立高校がセメスターシステムを適用しており、私立高校とケベックにある高校はライナーシステムを取り入れている。  

セメスターシステム

秋学期:8月~1月中旬

春学期:2月上旬~6月下旬  

一年を通して8教科をずっと学ぶのではなく、4か教科を一学期を通して学ぶ(1クラス70分、毎日4教科)。この制度により、毎週8教科を勉強し、テストの際ひとつひとつの教科に集中できる。一年を通して8教科を同時にこなす必要がないので、生徒のストレスを最小限にすることが可能。  

ライナーシステム

9月に学校が始まり、次の年の6月まで授業がある。 しかし、途中で短い休みが多々ある。一年留学をする人や、一年間びっちり勉強に集中したい人はライナーシステムを取り入れている私立高がおススメ。  

ケベックにある高校

ケベックは東カナダにある人口約50万人地域。この地域では主にフランス語が使われる。ケベックの人口約40%しか英語を流暢に話すことができない。ケベックにある高校に留学することもできるが、授業は全てフランス語で行われる。英語のクラスを取れる高校もあるのが、「フランス語 +α として英語」になってしまう。しかし、英語圏の国で二か国語を学びたいという人におススメだ。また、多くの観光客や留学生がケベックの治安と安全面を高く評価している。まだ未成年の高校生が滞在するには最適な街なのかもしれない。    

 

カナダ高校留学に必要なビザは?

カナダに半年以上留学する場合、学生ビザの申請が必要。高校留学には、未成年(BC州の場合19歳未満)の子供がカナダで一人で滞在する場合に必要なGuardian(後見人)の書類、親の同意書などが必要となるが、そのほかは通常の学生ビザと同様。

カナダの後見人は、現地に知り合いがいればおり、その人が引き受けてくれる場合には問題ないが、そうでなければ、学校や留学エージェントが有料にはなるが代わりに後見人の手続きをするケースが多い。

 

卒業までの道のり

カナダの高校は単位制なので、卒業に必要な単位がそろえば卒業となります。必要な単位は州によって異なり、比較的容易な州から少し厳しめの州まで、制度の違いがあります。卒業のハードルが比較的高くな
いと言われているブリティッシュ・コロンビア州などでは、英語力の高い生徒は2年や2年半など3年かからず卒業する生徒も少なからずいます。英語にあまり自信がなく、卒業できるのだろうかと不安に思う人もいるかもしれませんが、留学生の卒業率も非常に高いのでご安心を。多少単位を落としても挽回可能なシステムなので、よほど課題や宿題をサボったり、英語の習得の努力を怠らない限り、大抵は卒業できると考えて大丈夫です。

高校卒業後の進路について

カナダの高校を卒業後、日本の大学を受験をすることは可能。一般的なカナダの高校は7月8月は休暇に入るため、多くの留学生が一時帰国する。この時期はちょうど日本の夏休みなので、多くの大学がオープンキャンパスや説明会を開催するので、気になる大学には足を運び自分の目で確かめるとよい。留学の経験を最大に活かせる大学を、慎重に決めよう。  

カナダやアメリカの高校の成績は、世界中の大学や専門学校で認識されている。帰国子女枠やAO入試などでも適用される。特に、帰国子女枠で受験をする場合は、TOFELかIELTSのスコアを事前に取ることをおススメする。卒業見込みだけでは、受験ができない大学が多く、厳しい大学はIELTS 6.0以上を求める場合もある。どちらのテストもカナダで受けることができるので、自分が受験したい大学の募集要項をしっかりと確認しよう。  

 

そのままカナダの大学に進学することも可能だ。費用は高いが学べることは多く、自分の専攻の専門性も高い。しかし、留学生はカナダの高校を出ていても大学入学の際にはIELTS またはTOFELのスコアを提出しなければならない。IELTS は.07以上、TOFEL IBT スコアは93以上が必要だ。ESLの授業内容だけでは、そのような高いスコアを取ることは難しいが、大学のファウンデーションコースや語学学校にもIELTS講座があるので、通ってからテストを受けると良いかもしれない。

 

実はお得?高校留学生が知っておきたい、帰国生入試

留学生にとって気になるのが、“留学後の進路”。とくに、海外の高校を卒業して日本の大学進学を目指す場合、受験対策が間に合わないとお悩みの方は少なくありません。そんな方におススメしたいのが、「帰国生入試(帰国子女入試)」です。

難関大学合格も夢ではない!

帰国生入試とは、海外に留学した経験のある生徒のみが受験をすることができる特別な入試枠のこと。日本全国の私立大学や国公立大学で帰国生入試制度が導入されています。入学試験は、高校の成績と、英語力、小論文や面接だけということも多く、早めに対策を立てて取り組めば、いわゆる難関大学の合格も不可能ではありません。というよりむしろ、普通に受験するよりも簡単にブランド大学に合格できるとも言われており、人気が高まっています。

どんな試験が行われる?

大きくは、①海外の高校の成績+TOEFLなどの英語スコアと面接など留学の成果や人物重視、②英語試験、小論文など入試を重視するタイプがあります。理系の学部を受験する場合は、さらに理数の試験が入ることはありますが、あくまで海外からの帰国生向けなので通常の受験ほど難易度は高くありません。①の場合は、高校の成績証明書と、活動記録( クラブ活動やボランティア活動など)や志望動機などを出願書類に書いて提出します。英語力の証明としては、TOEFLやIELTS、TOEICなどの英語試験のスコアを提出します。②の場合は、英語の試験がメインと言っていいでしょう。

出願資格・条件は?

大学により異なりますが、広く利用されている条件は、「2年以上海外の高校に在籍し、卒業していること」です。つまり高校3年間の留学をした生徒や、高校1年生まで日本で過ごし、2年生から海外の高校に進学・卒業した( または卒業見込み)生徒が該当します。ただし私立の場合は一定期間以上、海外の高校に在籍していれば必ずしも卒業をしていなくてもかまわない場合もあります。また、保護者の転勤などの理由で渡航したケースに限られる場合もあります。入試の時期も大学によって異なります。私学の場合、8月頃から翌年4月入学に向けた入試が始まります。国公立の場合は11〜12月と、2〜3月の期間に行われます。

出願書類

高校の成績証明書、在籍証明書、卒業証明書( または卒業見込み書)、そして場合によっては推薦状などが必要です。受験科目が少ない分、出願書類にはエッセイや細かな活動記録が必要な場合もあります。各大学で異なるので要チェック!

入試対策は?

帰国生入試は、大学によって傾向がかなり違います。一般入試に比べて受験科目が少ないので一見簡単なようですが、油断は禁物。夏休みに一時帰国して、帰国生入試対策の予備校に通ったという先輩留学生もいます。各大学の入試情報を収集し、なるべく早く準備をしたほうがいいでしょう。

受験対策アドバイス

TOEFLTOEICIELTS

生徒の英語力を客観的に判断するための英語能力試験で、日本でもカナダでも受験可能です。海外留学をしているので英語力は高まっていますが、試験のスコアにつなげるには相応の試験対策は必要です。大学により最低スコアが求められる場合や、審査に大きな影響を及ぼす場合があるので少しでも高いスコアを目指しましょう!

小論文(主に日本語)

与えられたテーマに沿って、エッセイ( 作文)を書きます。読解力や論理的思考能力を測るための試験です。応募する学部に関連するテーマが出題されることが多いです。小論文を実施している大学は多いので、志望大学が絞り込まれてきたら、なるべく早めに準備を開始し、何回も書く訓練をすることが必要です。

面接(主に日本語)

受験科目が少ない帰国生入試では面接によって生徒の人物像をしっかり把握したいと考える大学があります。留学中がんばったこと、何か成果を出したことなど、自分なりにまとめておきましょう。幅広い質問に答えられるようにするには、留学中、漫然と過ごすのではなく、さまざまな活動に参加したり、いろいろな人と話したり、意識的に人と違う経験をするよう努めましょう。

帰国生入試成功7つのポイント

1. 高校でいい成績を取る

2. 日本人以外の友人をたくさん作る

3. 部活動やボランティア活動に積極的に参加

4. ホストファミリーとしっかりコミュニケーション

5. 自分の部屋に1人でこもらない

6. TOEFLIELTSで英語力を見える化する

7. 遊びも充実させる

留学生活を充実させることが志望大学合格への近道!

帰国生入試を実施している主な大学

国立大学

・東京大学

・京都大学

・筑波大学

・大阪大学

・東北大学

・北海道大学

・広島大学

・横浜国立大学 他多数

公立大学

・国際教養大学

・首都大学東京

・横浜市立大学

・愛知県立大学

・大阪府立大学

・下関市立大学

・福岡県立大学

・熊本県立大学 他多数

私立大学

・慶応義塾大学

・早稲田大学

・上智大学

・国際キリスト教大学

・明治大学

・南山大学

・関西学院大学

・立命館大学 他多数

※各大学の入試制度は随時変更されます。最新の情報は必ず各大学のホームページで確認しましょう。

 

Information

入学手続から帰国生入試まで高校留学をしっかりサポート!

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