付せんを使った情報整理術や勉強法が人気だが、もちろん英語学習でも付せんは大人気。「単語を書いて、部屋の目につく場所に貼りまくる! ちょっとしたスキマ時間に覚えて、覚えたら別の場所に貼りかえて何度も頭にたたき込む」という人や、「授業でわからない単語や覚えづらいフレーズをパパッと書いておき、後で辞書を調べたり復習する時に活用。その後で付せんをノートに貼っておくと、苦手な部分が一覧できて弱点強化になる」という人など、反復学習に活用しているという人が多いようだ。なかには品詞ごとに付せんを色分けしたり、日常会話のフレーズを書いて覚えたという人も。ただし付せんに書いただけで満足してしまったり、どこに貼ったかわからなくなることもあるので要注意。
単語暗記の必須アイテムとして活用されている単語帳。確かに持ち運びしやすくて便利だけど、暗記学習はどうしても単調になりがち。そこで、何人かの留学生に聞いたのが2つのボックスを利用する勉強法だ。単語帳をバラバラにし、覚えた単語は「覚えた」ボックスに、覚えていない単語は「覚えてない」ボックスにカードを入れていく。アナログな手法ながら、実際にやってみると暗記した単語数が視覚化され、達成感も得られるとか。また一度覚えた単語はときどき復習して、忘れていたら再び「覚えてない」ボックスに戻し、繰り返すことで記憶力を強化。なかには、この方法で海外留学中に単語帳100個分の単語を覚えたという強者も!ちなみに、単語帳は日本のものが安くて紙質もいいので、出発前に購入して持参するほうがいいかも!?
「ノートは各教科ごとに1冊」と思い込んでいる人は、ノートを複数使いする方法はいかが?留学生の中には授業用、復習用、日常会話用など、用途に合わせてノートを使い分けているという人も。授業で使うノートは、どうしても内容の走り書きやメモするだけで精いっぱいになりがち。そこで復習用のノートを別に作り、その日習った内容を整理して清書しておく。そうすると習った内容を自分の中で確認でき、記憶に残りやすくなるとか。また、日常会話でよく使うフレーズをノートにまとめて持ち歩いている、という留学生も。会話に出てくるフレーズは、いざという時にド忘れして悔しい思いをすることが多いもの。日常会話のフレーズ集をノートにまとめて持ち歩き、繰り返し読んだり使ったりすれば、フレーズを正しく覚えることができそう。
最近、留学生の間で人気が高まっているのが、スマートフォンのアプリケーションソフト(以下アプリ)を使った英語学習法。英単語や文法、リスニング、TOEIC®テストをはじめとする試験・検定対策など、有料・無料を問わず多彩な種類があるので、目的や好みに合わせて利用できるのがうれしい。アプリは場所や時間を選ばずに取り組め、テキストやノート、辞書など、かさばる荷物が不要な点が魅力。ゲーム感覚で楽しみながら勉強できるものもあるので、上手に取り入れて英語力アップに役立てたい。「通学時間に毎日使っている」という“スキマ時間派”もいれば、「1日○問と目標を決めてクリア」という“コツコツ派”もいて、活用法もいろいろ。留学前に用意しておけば現地ですぐに使えるので、最新アプリはまめにチェックを。
英語のライティング力をアップさせる近道は、1文でも多くの英文を書くこと。「わかっているけど、なかなかできない」という人は、ブログや日記を利用した方法を試してみて。最近、留学生の間で実践者が多いのがブログやツイッター、フェイスブックなどを活用したケースだ。読んでくれる人がいると思えばやる気が出るし、ホストファミリーや英語の先生、外国人の友達に読んでもらえば、間違いを添削してもらえるかも。「日本語と英語の2カ国語で書いて、最初は英語をちょっとだけ。そこから英語を徐々に増やしていった」という人もいるので、気軽に始めてみよう。コメントをもらったり、メッセージのやりとりができれば効果アップ!人に見られるのが恥ずかしいという人は、日記を英語で書いて力をつけよう。
勉強と思えば苦痛でも、好きなことなら続けられるもの。英語学習でも、好きな映画や海外ドラマを教材に、英会話のフレーズを覚えたり、ボキャブラリーを増やしたりする人は多い。英語の勉強にフル活用するなら、英語音声でヒアリングを、英語字幕でリーディングと語彙力をきたえよう。DVDを買って繰り返し見るのもよし、テレビの英文字幕機能を利用して映画を見るのもよし。留学先では移民向けの子ども番組を放送している国もあるので、チェックしてみて。また留学生の間で「楽しみながら読み進められるので、リフレッシュも兼ねて英語学習に活用した」と人気だったのが、マンガを使った学習法だ。今や世界中で出版されている人気マンガの英語版MANGA。日本語で読んだことのある作品なら英語でも内容が把握しやすいのでおすすめ!
留学期間を最大限に活用して会話力を強化するには、できる限り英語を使う環境に身を置くのがベスト。ネイティブスピーカーと親しくなったり、日本以外の国から来ている外国人留学生と英語で会話するなど、留学生の多くがひと言でも多く英語を話そうとチャンスを作っているようだ。なかにはランゲージ・エクスチェンジを利用したという人も。日本について学びたい学生に日本語や文化を教える代わりに、相手に英語を無料で教えてもらうというシステムで、大学の掲示板や日本文化協会などで募集が出ているので、チェックしてみて。もっと自分を追い込みたい人は、日本人がいない学生寮やシェアハウスに入居したり、アルバイトにチャレンジ。「毎日英語漬けの生活だと、必死になるぶん身につくスピードが段違い」と成長を実感する人は多いようだ。
英会話をマスターする究極の方法は、現地コミュニティの中に溶け込んでその一員として暮らすことだ。 とはいえ、留学生が現地コミュニティに入り込むのは簡単じゃない。そこで留学生がよく利用しているのが、現地のおけいこ教室。料理やヨガ、サッカーなど現地で開かれている教室に参加することで、学校以外の人間関係を築くことができる。興味ある分野や得意なスポーツなら入りやすいし、留学先での大切な思い出になっておすすめ。また欧米では誰でも参加できるボランティア活動がたくさんあるので、勉強の合間を縫って参加したという留学生も。ボランティア活動に参加する人は、年代もバックグラウンドもさまざま。語学力の向上はもちろん、現地のリアルな暮らしに触れる貴重なチャンスになりそう。