公開:2019-11-11 更新:2020/04/15
アイルランドの教育制度は、日本の小学校にあたるFirst Level(6年間)、中学・高校にあたるSecond Level(6年間)、大学にあたるThird Levelという3段階に分けられています。義務教育が始まる満4歳に達した年齢から小学校の付属の幼児教室に入ることができるので、実質4歳から義務教育が始まると言って良いかもしれません。4歳から始まるJunior Infantsは入学を1年遅らせることができるので、親の判断で5歳から入学することもできます。子どもの成長に合わせられるというのが日本とは違う所ですね。Junior Infantsの課程が修了すると、次のSenior Infantsに進み、First Levelの小学校入学に向かいます。
First Levelの後の中学・高校レベルにあたるSecond LevelはJunior CycleとSenior Cycleに分かれ、Junior Cycle修了時にJunior Certificateの統一試験があります。義務教育はここまでですが、ほとんどの生徒がSenior Cycleへ進みます。Senior Cycleの最初の1年間は、アイルランド独特のトランジッションイヤーTransition Year。これは進路を決める前の1年間で、自由研究やグループ学習を主体の人間形成を目指します。次の2年間はLeaving Certificate Program。修了時にSenior Certificateの統一試験を受け、そのポイントが大学進学への成績になります。
中等教育を修了した約46%が大学等の高等教育へ進路を進めます。国の予算で運勢されていく教育機関がほとんどです。高等教育機関には総合大学、科学技術カレッジ、教員養成カレッジがあり、総合大学はダブリン大学(トリニティ・カレッジ)、アイルランド国立大学(NUI)、リムリック大学、ダブリン・シティ大学の4校で、NUIは6つの独立したカレッジからなります。ダブリン・インスティテュート・オブ・テクノロジーは、国内最大の高等教育機関として、2万人を超える学生が在籍しています。ほとんどの日本の高卒資格でアプライ(出願)可能ですが、学部へ直接留学するのは事実上困難となっています。
アイルランドの教育水準はヨーロッパの中でも高く評価されています。1校あたりの平均生徒数は400〜500人、1クラス20〜30人と小規模単位での教育が行われているのです。クラス担任とは別にマンツーマンで学習のサポートをしてくれるチューター制度もあり、個別指導の体制がしっかり整っています。近年までは審査が厳しく、留学生を受け入れる高校は少なかったですが、最近は積極的に留学生を受け入れる学校も増えつつあります。日本人留学生がまだ比較的少ないので、語学の上達のためのメリットになります。
初等教育はほとんどが公立ですが、中等教育機関は私立のほうが多く、私立校はその大半が教会(修道会)運営校です。私立校のほとんどは教育費が無料で、教師の給与は90%以上が国の予算によって賄われているという特徴があります。留学生はほとんどが私立校へ入り、ホームステイをして学校に通います。私立がほとんどですが、近年、ボーディングスクール人気もあり、その数も少しずつ増えてきています。公立校留学の場合も、留学生用授業料が適用されます。
私立校(Secondary School)の授業は、月〜金の午前9時から午後4時頃まで。水曜日の午後はスポーツやクラブ活動にあてられます。3学期制で、各学期の終わりには定期試験を実施します。一部を除いて留学生向けの英語コースなどはありませんが、チューター(個人指導)を付ける学校もあります。
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