小国ながら長い歴史と多くの世界遺産のある魅力的な国
チェコは1993年に独立したばかりの国です。正式名称はチェコ共和国。ちょうどヨーロッパのど真ん中に位置しており、ドイツ・オーストリア・ポーランド・スロヴァキアと国境を接しています。
北海道よりも高い位置にあり、日本のような梅雨はなく一年を通して四季のある国です。夏は30℃を超える気温の日もあり、冬は山間部では雪が多く降り、氷点下の気温になることも多くあります。
公用語であるチェコ語はスラブ語系列。そのためスロヴァキア語、ポーランド語、スロベニア語などとも似ていますが、国境を接するドイツの公用語、ドイツ語とはかなり異なる言語です。
チェコはEU加盟国ですが、通貨はまだユーロを導入していないので注意が必要です。お店やレストランの表示通貨はすべてチェコの通貨、チェココルナですが、プラハ市内中心部ではユーロが使用できる所も多くあります。
日本との関係は、旧チェコスロバキア時代から良好で、近年では茶道、生け花などの伝統文化に加え、アニメなどを始めとするポップカルチャーの人気が非常に高まってきています。
国土は九州と同じくらいの大きさの小さな国ですが、世界遺産の数は12か所で、世界ランキング19位と、種類の豊富な世界遺産を保有しています。
オロモウツの聖三位一体柱は、三十年戦争の終結後スウェーデンによる占領状態が解かれて再建されたモラヴィア地方オロモウツにある、高さは35メートルのバロック様式のモニュメントで1754年に完成しました。2000年にユネスコの世界遺産に登録されれました。
幸運なことに戦争の被害をほとんど受けず中世の街並みを美しく残しているチェコ。ヨーロッパの中では治安の良い国の一つなので、世界中から多くの観光客が訪れます。