カウンセラーに聞く!留学の素朴なギモン

公開:2019-01-09 更新:2019/04/16

留学って何から始めたらいいかわからない…留学カウンセラーは、そんなお悩みを持つみなさんの強い味方。

留学について、よくある質問に答えていただきました!

私たちがお答えします!

ディーサイド留学情報センター  ICC国際交流委員会   ウインテック留学センター

         山本 龍 さん         石川容子 さん      芝原三友紀 さん

Q1. 留学先として、オーストラリアはどういうところがいいのですか?

山本 A:広大な大地、自然、動物、フレンドリーな国民性      

オーストラリアの国土は日本の20倍。自然豊かで、日本では見ることができない広大な土地が広がります。気候は地域によって大きく異なり、北部は熱帯雨林気候、中部は砂漠性気候、東部は熱帯性気候、そして南部は温帯性気候。他の大陸には生息しないコアラやカンガルーなどの動物が生息していることもオーストラリアの魅力でしょう。オーストラリア人は非常にフレンドリーな気質のため、高校での友達作りや高校以外のホームステイ先での生活に神経をすり減らすことが少ないという点は、非常にポイントが高いと言えるでしょう。

石川A:安全で住みやすい、時差もほとんどなく便利  

ポイントは、①治安がいい② 住みやすい③多様性の3点。オーストラリアは2018 年世界平和度指数で12 位(日本は10 位)。留学する皆さんだけでなく、日本から皆さんを送り出す保護者の方々にも安心していただけます。また、メルボルンは7年連続住みやすい都市ランキング1位に輝くなど、生活しやすく集中して勉強ができる環境が整っています。日本との時差も1~2時間程度ですので、日本にいる家族や友人とタイムリーに連絡が取れる便利さも魅力です。さらに、多民族国家で、フレンドリーな国民性。親日家が多いことでも知られています。

芝原A:あらゆる面で最高の環境大都市は仕事も見つけやすい

オーストラリアは環境が最高です。気候がよい(暖かい、天気がいい、湿気が少ないなど)、治安がよい、時差がほぼない、留学生に対して優しい、親日家の方が多い等、日本人の留学生にとっては生活がしやすくなっています。都会過ぎず、田舎過ぎない点も長期留学をするにはメリットとなります。オーストラリアの中でもシドニー、メルボルン、ブリスベンのような大都市はアルバイトの募集も多く、英語力のない方でも比較的、仕事が見つかりやすいことも利点です。

Q2. オーストラリアで高校留学する利点は?

山本A:留学生の教育の質を国が補償している

オーストラリアは快適で住みやすく親日的な国です。そして、留学生に現地生徒と同等の教育を提供する事を保証する法律(ESOS法)があり、留学生を受け入れているすべての教育機関に、政府登録が義務付けられています。英語を第二言語とする生徒のクラス(ESL)も開講されており、留学生を受け入れる体制が国レベルで整っています。また、ロボット工学、天文学、演劇、ホスピタリティなど、専門的な知識も身につけられる選択科目の種類も豊富。国際バカロレア(IBコース)を開講している学校もあります。治安面からも、中高生に人気の国です。

Q3. オーストラリアで大学留学する利点は?

石川A : 誰にでも世界の名門大学を狙うチャンスがある

①世界トップクラスの大学で勉強ができる②入学方法がフレキシブル③専攻が幅広い。大きくはこの3つがおススメのポイント。オーストラリアにとって教育は非常に大切な産業。そのため、教育の質を政府が徹底管理し、高水準の教育が保証されています。国内にある41大学のうちの実に7大学が世界大学ランキング100 位内にランクイン(2018年)するほど名門大学が揃っています。日本の高校から直接は入学できませんが、大学進学準備コースで一定以上の成績を修めれば、名門校でも入学のチャンスがあるのも特徴。環境学や海洋学、観光学やホテルマネジメント、スポーツ科学など、専攻の豊富さも自慢です。

Q4. オーストラリアで語学留学する利点は?

A : 学生ビザでもアルバイトができる

学生ビザで渡航した場合、語学学校で勉強しながらアルバイトが可能なことです。多くの国では学生ビザの場合、アルバイトが禁止されています。オーストラリアでは少し現地でお小遣いが稼げるので、費用面を気にしている方にとってはメリットになります。また、長期留学の場合、費用が2回に分けての支払いとなるため一度に大きなお金を送金することが難しい……という方にとってはありがたいシステムかと思います。オーストラリアでは、国として語学学校の基準(授業、教師、設備、管理体制など)が定められているため質が保たれており、安心して留学できます。

高校編 

Q5. 子ども一人でも安心して留学できるでしょうか。

A : 治安はよく安心。不安なら送迎サービスを利用して

オーストラリアの治安はよく、一部の大都市の都心部を除けば安心して過ごすことができる環境です。公共交通機関も安心して乗ることができますので、子どもの単身留学でも安心して送り出していただける環境です。また到着初日は、ホストファミリーや学校担当者が空港までお迎えにあがりますし、学校初日も学校までの行き方などはホストファミリーが事前にしっかりと教えてくれるので安心です。 

Q6. 留年しないで留学できますか?

A : もちろん可能です!

オーストラリアでは、小学校はYear16、中学・高校はYear712という学年の数え方をします。中学1年生から留学する場合は「Year7」から、日本の小学校からブランクなしで入学できます。留学を希望する生徒は、日本で中学校を卒業してから渡航することが多いのでオーストラリアでいう「Year9」(=中学3年生)を終えてからの渡航となります。オーストラリアでは「Year10」(=高校1年生)から入学することになり、3年間でYear12を終えて卒業となります。1年留学の場合、留学期間修了後、もとの学年に戻して貰うか、1つ学年を下げての復学になります。原則として、留学先の履修単位は日本の学校の最大36単位まで認められますが、最終判断は日本の高校の方針によりけりです。事前にしっかりと、留学担当の先生と打ち合わせをすることが重要です。

Q7. 海外に行くのは初めてです。どんなことに気を付ければいいですか?

A : 英語力をつけておく、自国について知っておく

留学前から、英語の映画・音楽・本など、好きなことでかまわないので、毎日英語に触れて、少しでも英語力を上げておくことが大切です。また、日本について聞かれることも多いので、自分の国について知っておくことも大切です(意外とオーストラリア人の方が日本について知っていることもあり、ビックリさせられます)。現地では、些細なことでも一人で悩まず、先生・ホストファミリー・留学カウンセラーに相談することも重要です。日本のように黙っていても察してくれることはほとんどありません。基本的には親切な人が多いので、「助けて!」「手伝って!」「教えて!」の一言がすぐに言えるかどうかがキーポイントです。

Q8. ホームステイ先と合わなかったらどうしたらいいですか?

A : 事前にしっかり希望を伝えることが大事

ホームステイ先を変更することが可能です。もちろん、変更前にホームステイコーディネーター(滞在先をアレンジしてくれる担当者)を含めての3者面談を設けることも可能です。英語力の拙さにより留学初期段階では、ホストファミリーと生徒間で、ミスコミュニケーションによるトラブル(勘違いや行き違い)が多く見受けられます。第三者であるホームステイコーディネーターを加えて話し合いをすることにより、解決することも多いです。それでも解決しなければ、ホストファミリーの変更となるでしょう。しかし、こういった事態にならないように、出発前の願書提出時にどんなホストファミリーを希望するか、しっかりとカウンセラーに伝えることが重要です。

Q9. 英語が全然できなくても大丈夫でしょうか?

A : 公立高校では英語力は不問です

公立高校であれば問題ありません。オーストラリアの公立高校へ留学生が入学する場合、特に英語のテストや学力テストを受けることはありません。理由としては、ESLEnglish asa Second Language)という英語を母国語としない生徒のために構成されるクラスが開講されているので、行く前の英語力は不問なのです。ただし、英語力によっては、初めの半年間~1年間は、このESLだけを受講させられることもあるので、注意が必要です。また私立高校の場合、基本的にはSkypeなどで行われる英語面接が設けられていたり、学校によっては、AEASという、英語力、一般能力、数学力を測るテスト結果の提出を求められる場合があります。

Q.10 卒業後はどんな進路がありますか?

A : 現地で進学するか帰国枠で日本の大学に進学

日本の大学に「帰国子女枠」で受験する際は、志望大学や学部により受験科目が異なるので、Year11(日本の高2)頃から志望校の候補を挙げておきましょう。多くの学校では、面接・小論文が必須です。トップ大学を目指すのであればTOEFLのスコアも非常に重要です。現地大学へ進学する場合、Year1112で進学に必要な必須科目や専門科目を学びます。Year12を修了後、各州の統一卒業資格試験を受け、そのスコアと高校の成績を元に、進学先の大学が決定します。大学に進学せず、職業教育を受けたい人は公立職業専門訓練学校であるTAFE(=Technical and FurtherEducation)や専門高等教育機関であるVET(=Vocational Education and Training)や私立の専門学校に進学することも可能です。

大学編 

Q.1 英語力はどのくらい必要ですか?授業についていけるでしょうか。

A : 大学附属の英語学校で英語のスキルアップができる

入学条件としては、一般的にIELTS overall6.5(バンドスコア6.0以上)レベルの英語力が必要と言われています。大学の講義で現地学生と同じように授業を理解するためにはその程度のレベルが望ましいですが、日本の高校で学んできた学生には高いハードルです。そのため、どの大学にも附属の英語学校があり、留学生が英語を学習できるようになっています。また、英語力が足りないだけでは大学は不合格にはならず、「条件付き合格」をもらうことができます。これは大学附属の英語コースで一定以上の成績を達成するか、ご自身でIELTSなどの成績を達成するなどして、条件をクリアすると、正式な合格になるというシステムです。とはいえ、大学での授業だけでなく、生活もすべて英語の環境になりますので、留学開始前になるべく英語力を上げておくことをおススメします。

Q12. 日本の高校を卒業後、すぐ入学できますか?

A : ファウンデーションコースから入学か、ディプロマコースから編入か

一部の大学を除き、日本の高校卒業資格だけでは、直接学部へ進学することができません。留学生は、ファウンデーションコースと呼ばれる大学進学準備コースでアカデミック英語や基礎レベルの数学に加え、選択科目として会計学や生物学、文学、ビジネス等幅広い科目を履修します(大学により必須科目や選択科目は異なる)。大学の授業で必須となるプレゼン力やディスカッション力、エッセイの書き方などのアカデミックスキルも学べます。ここで所定の成績を修めると学部の1年生に入学できます。 また、一部の大学ではディプロマと呼ばれる準備コースもあります。このコースは大学1年生レベルのコース内容を学ぶため、ディプロマ課程で所定の成績を修めると学部の2年生に編入ができます。ファウンデーションコースかディプロマか、大学や希望する専攻により進路は異なります。

Q13. 大学の選び方は?どの都市の大学がおススメですか?

A : やりたいこと、場所、お金など、さまざまな視点で絞り込もう

大学選びはさまざまな視点から考えてみましょう。

① 自分が勉強したい専攻や科目があり、強みを持っている大学

② 大学のあるエリア(メルボルン、シドニー、ブリスベンなど)

③ 諸条件が希望に合うか(授業料、滞在費など)もし学びたいことが決まっている場合は①を軸に大学を探しましょう。大学のホームページを見るときには、コース名、専攻だけでなく、自分の勉強したい内容が科目として含まれているかを確認しましょう。学びたいことが決まっていない場合は、興味のある大学やエリア、費用面などさまざまな視点から大学を絞り込みます。大学選びは自分の将来にもつながる最も重要なステップです。オーストラリアでは多くの大学が集まるメルボルン、シドニー、ブリスベンをはじめ、日本人が少なめなパースなどエリアごとに特徴があるため、きっとご自身に合った留学先が見つかるはずです。

Q.14 なるべく授業料を安く抑えたいのですが

A : 奨学金を上手に利用、TAFEからの編入も

まず、奨学金の有無を確認しましょう。オーストラリアの大学では成績を条件としたものや日本人留学生を対象としたものなど、さまざまなタイプの奨学金があります。自分が希望する大学や学部に応募対象となる奨学金がないか探すことが最初のステップです。また、海外大学進学者を対象とした、日本学生支援機構の学部学位取得型奨学金や地方自治体が設けている各種奨学金など、留学前に日本国内で応募できる奨学金も調べてみましょう。授業料を節約するなら、大学よりも授業料の安いTAFEでディプロマを取得して大学2年に編入すると、4年間大学に通うよりも授業料を若干安く抑えることができます。生活費を節約するなら、都市部よりも比較的生活費が抑えられる郊外エリアの大学に目を向けることもおススメです。

Q. 15インターンシップも経験したいのですが…

A : 大学のコースに組み込まれている場合も

可能です! 授業が行われている期間中は2週間に40 時間まで、長期休暇中など授業が行われていない期間中は無制限で就労できます。夏休みなどの長期休暇を利用して、企業でインターンシップに参加できます。大学では、提携する企業が多数登録されているポータルサイトでインターンシップ先を探したり、学生生活を支援するサポートセンターで、英文レジュメの書き方などのキャリアサポートを受けることができます。また、インターンシップが科目としてカリキュラムに組み込まれ、授業の一部として履修できるコースもあります。現地の方々との人脈を築き、オーストラリアにある企業で働く経験は卒業後のキャリアにも大きな意味をもたらすはずです。留学生にも多くの「働く」機会を提供しているオーストラリア。皆さんも「勉強」+「働く」に挑戦してみましょう。

Q 16. 卒業後はどんな進路がありますか?

A : オーストラリアでも日本でも就職可能

オーストラリアでは、大学に2 年以上在籍し、学位を取得した場合、Post-Study WorkArrangementsと呼ばれる就労ビザを取得でき、卒業後最低2年間オーストラリアで就労できます。ただし、3年目以降も就労したい場合は、新たに就労ビザが必要となり、ビザ発給のスポンサーとなってくれる企業を探さなければなりません。日本に帰国して働く場合は、在学中に就職活動を行います。毎年シドニーで開催される就職フェアでは、海外留学生の採用活動を積極的に行っている多くの企業が参加します。フェア時に書類選考や一次面接を行う企業も多く、中にはその場で内定を獲得する学生もいます。早めにインターネットで情報収集をしたり、エントリーしたりすることで、就職活動もスムーズに行えます。もちろん、大学院に進学するという方法もあります。早めにキャリアプランを立て、必要な準備を調べておきましょう。

語学編 

Q.17 どのぐらいで話せるようになりますか?

A:ペラペラになるには半年から1

ある程度コミュニケーションが取れるようになるまでに23カ月はかかります。だいたい、2週間から1カ月でネイティブの話すスピードに慣れ、言われていることは少しずつわかるようになってきます。2カ月目に入ると単語や短い文章で会話のキャッチボールができ始めます。3カ月目に入るとより長い文章で返すことができ、言い回しのレパートリーも増えます。皆さんがイメージされる「ペラペラ」になるまでには個人差はありますが半年から1年ぐらいは必要になるかと思います。ただ、あくまでも目安であって、期間で決まるのではなく、どのような環境に自分の身を置くかが重要です。1年滞在しても日本語しか話さないような環境にいれば、話せるようにはなりません。留学前に、どのくらい英語の準備をしてきたかも大きく影響しますので、できるだけ英語の勉強はしておきましょう。

Q18. 大学附属の英語学校と一般の私立の語学学校との違いは?

A : 入学時期や学期の柔軟性、コースの多様性が違う

大学附属は、開講日が年に数回しかないのに対し、多くの語学学校は毎週月曜日から入学が可能です。期間も大学附属はターム制で決まっていることが多い(8週間、10週間、12週間等)ですが、語学学校は1週間から通うことができ、生徒の希望で中途半端な週数でも受講が可能です。また、コースの種類も大学附属は少ないですが語学学校は多数(一般援護、資格試験対策、ビジネス英語、English+α等(インターンシップ、ボランティア、お稽古など))があります。大学附属の学校は将来進学する予定の生徒もいるので内容としても少しアカデミックな内容が入ってくることもあります。

Q19. どんなコースがおススメですか?

A : 一般英語コースだけではもったいない!

まずは一般英語コースからがいいでしょう。何週間か学んで英語力がついてきたら、少し欲を出して、インターンシップ、IELTSやケンブリッジ英検対策コース等など、プラスαのことを学ぶことをおススメします。長期留学の場合はなおさらです。目標を高く持つことで、気を抜くことなくがんばれますし、中だるみも避けられます。ただ、立てる目標が高すぎると早い段階で挫折してしまうので、程よく目指せるものがおススメです。カウンセリングでは上記のことも踏まえてプランニングしていくので、ぜひご相談に来てください。

Q20. 滞在先はどんなところになりますか? 探し方は?

A : 最初はホームステイや寮、慣れたらルームシェアへ

最初の1~3カ月はホームステイや学生寮が主で、その後はほとんどの方がルームシェアをされます。ルームシェア先は学校の友達から情報を得たり、インターネット上でアルバイトやルームシェアの情報が得られるサイトがあるので、そちらから探す方が多いです。中には日本語で案内しているサイトもあるので比較的に簡単に探すことができます。ルームシェア先は事前にいくつか下見して、気に入ったら契約するという流れになります。トラブルを避けるためにも住んでいる方の国籍、性別、世代、部屋の広さ、設備等確認してから入居することをおススメします。

Q21. 卒業後はどんな進路がありますか?

A : 大学進学、英語を活かした就職などさまざま

海外の2年制大学(カレッジ)4年制大学に進学する方、就職する方もいます。もう少し長く海外に滞在したい、働いてみたいという方は、ワーキングホリデーで渡航する方もいます。ワーキングホリデーなら1年間のうち3カ月は語学学校に通えます。就職する方は、旅行会社、商社、英語の先生等、英語を使った仕事にチャレンジされる方が多いです。皆さん、自信をつけて帰国されるので、どのような仕事でも自分らしく、キラキラされていますよ!

Q22. ワーホリの場合も語学学校に行った方がいいですか?

A : 語学力アップ意外のメリットがある

絶対に行った方がいいです。ワーホリの方が語学学校に行く理由は、語学の向上だけではありません。友達を作ったり、アルバイトやルームシェア先を探す上で役立つ情報などを交換できる場として語学学校はとても重要です。たとえ英語力がすでにあっても、その土地に長期で滞在することや、その土地でアルバイトやルームシェア先を探すことは初めての経験になります。そうした中で知り合いが1人もいない、何の情報もないというのはとても心細いものです。1日も早くオーストラリア生活に慣れるためにも語学学校に行くことをおススメします。

 

 

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