フィリピンの大学留学 【完全ガイド】 メリット・費用・資料

公開:2019-01-17 更新:2019/06/24

フィリピンの大学留学 フィリピン
フィリピンで 大学留学
 

 

フィリピンといえば、語学留学が圧倒的な人気だが、わずかながら大学への正規留学を目指す人もいる。

フィリピンの大学システム

大学の学士課程は、文・社会科学系で4年、工学・建築は5年、歯学・獣医学・医学は6年。修士(Postgraduate Diploma)を取得するにはさらに1、2年を要する。

多くの大学では、6〜10月、11〜3月の2学期制で4月、5月は夏休み。入学は6月、11月どちらからでも可能だ。出願は、日本の高校を卒業しているか、高等学校卒業程度認定試験合格者であればできる。選考方法は書類審査と筆記試験及び面接試験が一般的。

フィリピンの大学は、入学は比較的簡単にできるが、まじめに勉強しないと卒業することが難しいのが現実だ。出願時期は、6月入学(1学期から)の場合は前年7〜12月ごろまで。2学期からの入学も可能だが、大学によっては募集していない場合もあるので確認が必要。出願書類は、大学所定の願書、卒業証明書(英文)、成績証明書(英文)及び研究計画書(英文)。その他、大学によっては、戸籍抄本、小論文、推薦書、財務能力証明書、写真などが必要な場合もある。

大学付属のESLコース

大学の授業は英語で行われるため、英語力は必須。TOEFL iBT 79以上、IELTS 6.0以上が目安です。大学によっては、外国人のための語学コースを開講しているところがあり、大学進学に必要な英語力を身につけることができる。授業の内容は、民間の語学学校と同様、マンツーマンクラス、少人数のグループクラスがあり、聞く・書く・話す・読む能力をバランスよく学ぶことができる。

フィリピンの大学院留学

修士課程への出願資格は学士号を取得していること、博士課程へは修士号を取得していることで、日本の大学学部、修士課程を修了していれば、それぞれ修士、博士課程への出願資格がある。修士課程、博士課程とも修業年限は2年以上。選考は、書類審査と筆記試験、面接試験が一般的。大学によっては書類審査のみのところもある。

交換留学

日本とフィリピンの大学間で交流協定を結び、交換留学を行っていることがある。自分の通っている大学がどの大学とどのような内容の協定を結んでいるか確認してみるとよい。内容によっては、留学先での学費が免除または減額されたり、単位互換可能なプログラムがある場合もある。

フィリピンの大学留学の利点は?

フィリピンには、約2,300の高等教育機関( 総合大学、単科大学、職業訓練校など)がある。フィリピンでは海外からの留学生の受入れを積極的に進めており、日本学生支援機構( JASSO)が運営する「海外留学支援サイト」によると、2011年7月から2012年6月の間に、フィリピンの高等教育機関で学んだ留学生の国籍トップ5は、韓国( 1,672人)、イラン( 1,053人)、中国( 1,042人)、アメリカ( 590人)、インド( 529人)。日本人留学生は99人で、決して多い数ではないが、フィリピンの大学の魅力を知ればこの数は増えるかもしれない。

メリットは、安さ、英語、国際交流

フィリピンの大学留学の最大のメリットは、圧倒的な学費の安さだ。たとえば国立フィリピン大学マニラ校の場合、1学期あたり300ドル( 約33,600円)。私立では、アテネオ・デ・マニラ大学の場合、年間4,534ドル( 約52万円)。年間100〜300万円以上かかる欧米の大学と比較すると破格の金額(注)。物価も、日本の3〜4分の1程度と安いため、ひと月の生活費は3万円もあれば足りるだろう。英語力アップも利点。フィリピンは人口の9割が英語を話す国。大学の授業も英語で行われるため、必然的に英語力が向上する。また、世界各国からの留学生が集まる環境で学ぶことになり、グローバル社会において大きなアドバンテージになる。また、フィリピンの大学を卒業後、欧米の大学院に進学する人も少なくない。

(注:学費は毎年変わるので、最新の情報を確認のこと)

経済発展著しいアジアで学ぶ魅力

ここ数年、アジア諸国の経済発展は著しく、アジア開発銀行( ADB )は「AsianDevelopment Outlook ADO2017 」というレポートの中で、アジア地域が世界の経済成長の60%を占めると発表している。マレーシア、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどを含む東南アジアの経済成長率は2017年で4.8%。2018年には5%になると予測されている。フィリピンのみでは成長率は6.8%( 2016年)。米国、ユーロ圏、日本の成長率が1.9%ですからその勢いは押して知るべしだろう。実際、フィリピンの都市部は建設ラッシュ。かつての日本のバブル期を彷彿とさせる勢いが感じられる。人口減少と市場の縮小が進む日本では、新しい市場を求めてフィリピンに注目する企業が増えている。フィリピンで学び、現地情報に精通した人材へのニーズは今後高まってくると思われる。また、活気に沸くフィリピンで、新しいビジネスにチャレンジをしたい人にとっても、フィリピンの大学への留学は、選択肢の一つとなるだろう。

必要なビザは?

日本国籍の場合、21日以内のフィリピン滞在であれば、事前のビザ取得は不要。入国審査の際、パスポート(残存有効期限が6か月以上あること)と往復の航空券を提示すれば、21日間有効の観光ビザが付与される。現地で就学するためには、現地到着後にSSPを取得する必要がある。60日間以上滞在する外国人は外国人居留許可証(ACR I-Card)の取得が必要。ACR I-Cardの手続も、SSPの取得と同時に学校が代行してくれる。

 

学生ビザ

学生ビザ9f 大学・高等学校以上の高等教育への留学
SSP=Special Study Permit(特別就学許可証)

大自然と暖かい人々に囲まれた、フィリピンで大学留学を選択してみてはいかがだろうか?

 

 

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