公開:2019-01-17 更新:2019/05/24
地中海に突き出した半島の国イタリア。長い歴史と伝統、アートにファッション、オペラ。決して広大とはいえない細長い半島には世界でもっとも多くの世界遺産もあり、一度は訪れてみたい憧れの国だ。美食の国でイタリア料理を堪能できるのも大きな魅力。ここでは非英語圏での留学先として人気の高いイタリアの語学留学についてご紹介。
イタリア国内には400校以上のイタリア語学学校がある。もちろんそれぞれ異なる特色をもった学校で、人数による規模の違いや教育方針もさまざま。
母国語がイタリア語ではない人に向けたイタリア語教育を専門とする大学。通年開講しており、月単位(1~3ヶ月ごと)で受講が可能。ただし、開始終了時期については時期が決まっている。コース修了時の試験に合格すると語学能力証明書が発行される。また、一定以上のレベルの合格証明書を取得していると、イタリア大学入学をする際にイタリア語の試験が免除される。コース受講期間は学食や図書館などの大学施設を利用できるメリットも。
大学付属の機関が開講しているコース。開講期間は大学によって異なるので要確認。
大規模、小規模それぞれのタイプがあるが、基本的にレッスンは少人数で行われる。最短1週間のコースなども用意されていて、週単位、月単位選べる。開始終了時期は決められているので確認が必要。私立学校ならではの特色を生かしたレッスンが人気。イタリア文化に加えて歴史や音楽、ワイン、料理など組み合わせて学ぶことができる。
・長期留学
通常90日以内の滞在はビザに申請必要ないが、語学学校への入学が決まっている場合には期間に限らずビザの申請が必要になってくる。
イタリア大使館 で確認。
申請から受理までに時間がかかるため、早めの申請を心がける。
※ビザの申請に必要な書類や費用は変更になることが多いので必ず最新情報をチェックすること!
イタリアの語学学校へ通うことが決まったら、住む場所も考えなくてはならない。
多くの語学学校では滞在先を紹介してくれるので共同生活をする学生寮で過ごすか、ホームステイをして家族に迎えてもらうかまたは気の合う友人ができたらシェアをすることもできる。
ホームステイではイタリア人の日常生活を見ることができ、作ってもらう料理で家庭の味を知ることができる。家族と一緒に買い物に行ったり、家事を手伝ったりとそれだけ誰かと会話をする時間が増える。
学生寮では家族に迎えられるわけではないが、クラスメートや学校での友達と過ごす時間が多くなる。長く同じ時間を過ごせばそれだけ結びつきが強くなる。もしかしたら一生の友達がここでできるかもしれない。
生活はその国の文化を知るための大きな柱。自分に合ったスタイルを考えてみよう。
150~250万円/年
イタリアの大学のほとんどが国立。そのため、イタリアへの語学留学は他の英語圏に比べると費用を抑えることができる。
世界遺産の多いイタリアに来たら、それらを見に行かないわけにはいかない。伝統や文化を間近で見るための費用にもまわすことができるかもしれない。
国立大学では年間の授業料が15~20万円とかなり控えめ。
私立の語学学校はそれに比べると高く感じるが、月額では5~10万円ほど。
6~12ヶ月の長期の場合は国立、1~3ヶ月の短期の場合は私立といった風にプランを考えることができる。そうは言っても留学には大きなお金が必要。生活するための物価や滞在費なども考慮してしっかり計画を立てよう。
・1ヶ月の滞在費:約10万円~
・1ヶ月の生活費:約5万円~
・航空券:約8~15万円(シーズンで大きく変動)
・海外保険:約5~10万円(滞在日数によって変動)
奨学金など、留学の助けになるものも利用し賢く留学しよう。
イタリア語は約6000万人が使用している言語だ。主にイタリアで使われており、決して多いとは言えない。 しかし、古代ローマから始まったイタリアの長い歴史は多様な文化と伝統を今に繋ぎ、芸術・食・スポーツ・ファッションなど多くの分野で世界をけん引する存在となっている。イタリア語を話せるようになるということは、こういった様々な分野の最先端を体験することができるということだ。
イタリア人の多くは気さくで陽気で親切。おいしいものを食べ、くよくよせずたのしく過ごすことを自然とやっている。日本で過ごしているとなかなか気づかない小さな幸せをイタリアの人々が教えてくれるだろう。
海外で生活をすることはどの国にいっても大変なことだが、そんなイタリアの人々と接することで人生に新しい考え方を取り入れることができるのがこの留学の大きなメリットになるだろう。
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