公開:2018-12-27 更新:2019/05/22
留学先として人気な国のひとつ、オーストラリアは日本人にとっては時差も少なく、温暖な気候と豊かな自然の中で英語が学べる嬉しい環境。直行便が飛んでいる都市もあるので、乗り換えなどに不安がある人にも安心です。
また、オーストラリアでは、TEQSA(※1)という国の機関が、高等教育機関の質と基準を厳しく管理していることも特徴。2000年に成立した、ESOS法(※2)によって、すべての留学生に対し、現地学生と同等の質の高い教育サービスの提供が保証されています。
※1:TEQSA=Tertiary Education Quality and Standards Agency (オーストラリア高等教育質・基準機構)
※2:ESOS法=Education Services for Overseas Students(留学生のための教育サービス法)
国が厳しく質を管理
オーストラリアの語学学校は、私立の語学学校と、公立の大学附属・カレッジ附属に大別されます。一般的に、私立はコースの内容や期間の自由度が高く、短期留学から長期留学、観光留学まで幅広いニーズに対応しています。大学・カレッジ附属は、提携大学への進学のための英語コースを提供し ているため、進学目的の人に適しています。 留学生を受け入れる語学学校は、国や専門 機関によって教材や指導方法、施設などの質を厳しくチェックされているので、どの学校に行ってもレベルの当たり外れがなく、安心して学習できます。
政府の許可を受けた英語学校では、英語を母国語としない人のための集中英語コース、ELICOS (English Language Intensive Course for Overseas Students)開講している。英語力を伸ばしたい人は、ELICOSを受講するとよい。また、自然豊かなオーストラリアでは、英語だけを学ぶ一般英語コース以外にも、英語とスキューバダイビング、サーフィンなどを組み合わせて同時に学ぶプラスαのコースも多数ある。
もともと移民が多い国なので、留学生に学びやすい環境が整っているが、アジア圏にある国なので、アジア人の留学生が多いことを覚えておこう。
初級レベルから受講できる一般英語コースを はじめ、TOEIC、IELTS、ケンブリッジ英検コースなどの各種試験対策準備コース、 専門職で必要となる高度な英語力をつけることを目的とした、専門英語コースなどがあります。英語学習に加えて、ダイビングやサーフィンなどのアクティビティや、バリスタ、アロマテラピーなどのコースを組み合わせたり、企業視察やインターンシップなどを組み合わせ られる、「英語プラスα」のコースも人気です。
ほとんどの語学学校のコースは、いつでも入学が可能。2週間程度の短期から長期まで自分の都合に合わせて選ぶことができる。学生ビザで留学する場合、授業は週25時間以上と決められており、一般的に20時間が通常のクラス授業、残りはコンピュータ・LL教室や図書館を利用する自習時間やオプションのクラスなどになっている。
専門学校や大学と提携している語学学校では、語学学校で英語力をアップした後、進学できるコースを設けている。
学習面、生活面でも手厚いサポートで安心
語学学校にはスチューデントカウンセラーが常駐している場合が多く、授業や生活全般 についても相談に応じてくれます。また多くの語学学校では、早くクラスに溶け込める よう、放課後や週末に市内観光やスポーツ、 映画鑑賞などのアクティビティを企画しています(参加は実費)。希望者には、到着の際の空港出迎えや、ホームステイ先、学生寮の手配なども。
自分の好みや滞在の期間などによって選びましょう
たくさんの語学学校があり、それぞれに特色があります。授業内容や授業時間、場所、学校の規模、国籍割合などが学校を選ぶ際のポイントになるでしょう。たとえば短期留学なら、小~中規模でアットホームな語学学校 が友達も作りやすくおススメ。長期留学なら、中規模以上の語学学校で多彩なプログラムが開設されている学校や、校内の設備が充実している学校などが適しています。英語力に自信のない人は、日本人スタッフの有無もチェックポイントに。
多くの場合英語力は不問
一般英語コースの場合には、入学条件はとくになく、初日に行われるテストの結果でレベルに合ったクラスから始めます。ビジネスコースや資格試験対策コースなどは、入学時に英語力が求められる場合がほとんど。その場合はあらかじめ学校のプレイスメントテス トを受けるか、TOEIC、IELTS等の証明書を提出します。
Webサイトから直接学校へ
学校のwebサイトから願書などの書類を入 手し、入学申請をします。書類は提出前にコピーをとっておくこと。入学申請書を提出後、問題なければ3~10日ほどで学校より請求書が届きます。請求書の内容を確認して送金。後日、入学許可証が学校から送られてきて手続き完了。3カ月以上の留学の場合、「サブクラス670」 という学生ビザの申請も必要です。申請はイ ンターネットで。パスポート、入学許可証、クレジットカードが必要。
自由度は高い思い立ったらすぐ留学できる
ほとんどの語学学校のコースは原則、毎週月曜からスタートし、どの週からでも入学OK。2週間程度の短期から長期まで自分の都合に合わせて選ぶことができます。学生ビザで留学する場合、授業は週25時間以上と決められており、一般的に20時間が通常のクラス授業、残りはLL教室や図書館を利用する自習時間やオプションのクラスなどになっています。専門学校や大学と提携している語学学校で は、語学学校で英語力をアップした後、上位の学校に進学・編入できるコースを設けています。
英語力を活かして 進学、就職、転職など
英語力をアップして、大学や専門学校等に進学する、またはワーキングホリデービザ等を利用して現地で働く、帰国してキャリアアップに生かすなど。 進学目的の場合は、大学進学準備コースで、 入学に必要なレベルの英語力や、大学で必 要となる専門用語の勉強、プレゼンテーションやレポートの書き方などのアカデミックスキルを身につけた後、目的の大学や専門学校等に進学します。大学附属の語学学校や、大学と提携している語学学校なら、コース修了後の入学もスムーズです。
ホームステイか学生寮が一般的
最初はホームステイが一般的。英語漬けの環境に浸りたい人や現地のライフスタイルを 知りたい人におススメ。ホームステイ先は語学学校の入学申請時に申し込めます。現地での生活に慣れると、ホームステイからシェアハウス(一軒家やアパートを数人でシェアする)に移る人が多いです。さまざまな国の人との共同生活は、異文化を知るよい機会 になるでしょう。シェアハウスの情報は学校の掲示板、フリーペーパー、現地の新聞などから探すことができます。
オーストラリアでは、期間に関係なく観光ビザか学生ビザが必要です。必要なビザを早めに調べて準備し、申請をしましょう。語学留学で必要なビザは下記の2つ。留学期間によって必要なビザが違うので、自分のはどのビザが必要なのか調べ、申請してください。
留学期間が3か月以内の場合はETA (サブクラス 601)
ETA(Electronic Travel Authority )は、電子タイプのビザ。
留学期間が3ヶ月以上の場合は学生ビザ (サブクラス 500)
3カ月未満の留学の場合、保健への加入は任意だ。しかし、住み慣れない場所へ一定の期間渡航することになるので、荷物の盗難にあったり、病気やけがの心配もある。そのため、海外旅行保険に入っておくと安心だ。
クレジットカードでカバーされている海外旅行保険で十分だと考える方も、その保険についてどの範囲までどのくらいカバーされるのかを再度確認しておこう。
学生ビザの場合はオーストラリア政府が指定しているOSHC(OSHC=Overseas Student Health Cover)と呼ばれる留学生保険に加入しなければならない。OSHCは健康保険なので、カバーされる内容は病気や怪我などの治療費用、入院費用などだ。費用の内容によっては自己負担もあり、健康保険なため紛失や盗難などもカバーされない。そのような被害のために別で海外旅行保険に加入しておくと安心だ。
OSHCの加入については、ほとんどの場合、通学手続きの際に通学先の学校が手配をしてくれる。留学期間に応じて学校が保険料の請求をしてくるので、授業料と一緒に支払えば、到着後に学校でOSHCの保険カードがもらえる。
学費と滞在費で最低でも年間約A$19,000
A$1,200~A$1,600/4週間(私立)
A$1,500~A$1,900 /4週(大学付属)
(地域、学校、コースによって異なる)
[ホームステイ]A$235~A$325 / 週(食事付)
[シェアハウス]A$165~A$440 / 週
[最低生活費]約A$19,000 / 年
(地域、学校、コースによって異なる)
インターンシップ
¥1,200,000~
語学留学
198,000円~
オペア
19万円~~
語学留学
200,000 円~