リトアニアの首都にして最大の都市、ヴィリニュス。中世の名残を感じさせるひっそり美しい都市です。
なかでも、ヴィリニュス旧市街地(歴史地区)は世界遺産として登録されています。教会や大聖堂の多くの史跡が名所となっているので、どこに行っても変わらず美しい街並みが続きます。
13世紀、ミンダウガス王によって建てられた大聖堂。正面は神殿のような造りが特徴です。
十字軍の弾圧から逃れるため、キリスト教に改宗するための主教座教会として建てられたと言われています。
大きな鐘楼は教会のすぐ横に建てられており、ヴィリニュスのシンボル的な存在です。
12世紀、リトアニア大公ゲティミナスが建設したゲティミナス城の一部です。ヴィリニュスの丘に建てられており、現存するのはこの要塞の塔部分だけとなっています。丘の上の建ち、眼下にはヴィリニュスが一望できるスポットとして人気です。
ウジュピスはヴィリニュス旧市街地の東部に位置し、ヴィリニャ川を隔ててヴィリニュスと分かれています。
ウジュピスとは「川の向こう側」という意味があり、もともと治安のよくない地域でしたが、次第にアーティストたちがアトリエをかまえ住み着き、芸術の街へと変わっていきました。そんな中で住民たちが「ウジュピス共和国」を名乗りだし、1997年に独立しました。独立記念日である4/1は毎年、パスポートがないとウジュピスには入れないというイベントが開催されているようです。しかしこれは、国が認めているわけではありませんので、アーティストの住民たちの一風変わった冗談と言われています。
アーティストの街らしく、街にはアートが溢れています。