フィンランド湾に面したエストニアの主要都市です。過去にはドイツやデンマークや旧ソ連の支配下にあり、エストニア独立後も、主要な都市として栄えてきました。長い歴史を乗り越えてきた街並みはそのまま世界遺産に登録され、中世のような雰囲気を今に伝えています。ロシア人の割合が多く、エストニア国内でもエストニア語の他にロシア語は広く通じます。
また、ヨーロッパの海の玄関口としてクルーズ船の寄港地になっています。
夏時期でも日本のように気温が大きく上がることは多くありませんが、30℃を超える日もあります。平均して20℃ほどで過ごしやすい夏が過ごせます。また、観光などにも夏の気候が適しています。冬はかなり冷え込みますが、あまり雨は降らず乾燥しています。港町らしく1年を通じて風が強く吹きます。
「デンマーク人の城」という意味があるタリン。デンマークの進出によって街が建設されていった背景があります。港町として大いに栄え、賑わったタリンの街。街全体が世界遺産となっているタリン旧市街を散歩しましょう。15世紀には現在の街並みとなっており、タイムスリップした気分を味わえること間違いなしです。映画「魔女の宅急便」のモデルとなった街並みを楽しむことができるので、必ず立ち寄りたいですね。
タリン旧市街の山の手方面にはトゥームペアの丘があります。
エストニアの英雄カレヴィポエグが葬られているという、トゥームペアの丘に建っています。ロシア正教会の教会で1900年初頭に建てられた歴史のある教会ですが、ロシア支配の影を色濃く残すものとして、ロシアからの独立の前後もエストニアの人々にはあまり好まれていません。ロシア正教を信仰している人々も、ロシア人も多く住んでいるエストニア。そのような背景もありますが、エストニアでは一番の観光スポットとなっています。内部のイコンやモザイクは美しく、観光客の目を楽しませてくれます。