元海軍基地から、観光も楽しめる経済特区へ。 安全性と、アメリカを感じる、フィリピンの別世界。
フィリピン最大の島、ルソン島。その西南に位置するスービック。 元々はアメリカ軍の海軍基地でした。1991年に返還された後、経済特別区に指定され、フィリピンでの最初の自由貿易港(フリーポート)となりました。大統領直轄のスービック湾都市開発庁(SBMA : Subic Bay Metropolitan Authority)が管轄しています。 綺麗な海に面した立地から、産業だけでなく、免税店・大型ショッピングモール・各種アミューズメント施設も多く、観光地としてもフィリピンでは有名です。
中心街フリーポートゾーンはフェンスで囲まれており、入るためには、ゲートをパスしなければなりません。また人々の足として一般的に使われているジプニー(小型のバスのような乗り物)やトライシクル(サイドカー付きバイク)の乗り入れが禁止されていることから、人の出入りがコントロールされることとなり、フィリピン随一の安全な地区となっています。
街並みは綺麗に区画整備され、混沌としたイメージは全くありません。欧米・他アジア諸国からの資本投資に伴う外国人の居住やリゾート地としての側面から、近隣の町とは一線を画したハイクラスの居住空間になっているのも、安全な理由の一つです。中心街は、歩いて一周まわっても1時間ほど。風にあたりながら海沿いを散歩する人も毎日たくさんいます。アメリカのリゾートにいるような雰囲気であり、フィリピン人にとっても一度は行ってみたい場所に挙げられます。
中心街を海と緑が囲んでいます。たくさんのビーチはもちろん、イルカと泳ぐ体験ができるウォーターパークなども。工業団地が広がる隣には広大なジャングルがあり、森林を生かしたアクティビティ、サファリパーク、乗馬などを体験可能です。
また、2017年には、日本の投資家グループが、3,000万ドルの資金を投下してスービックのゴルフ場跡地の再開発を始めました。大規模なコンドミニアム、そしてジム、スポーツセンター、カラオケ施設、図書館、レストランなどもできる予定です。
さらに、この地域にとっては、念願であった日本からの直行便がクラーク国際空港(スービックから車で1時間)に就航することが決まり、ますますの発展が期待されています。 適度な”田舎感”が心地よい、スービック。是非一度いらしてください。
◆Navigator:
中沢宏行さん 米どころ、新潟中魚沼郡出身。大学卒業後、大手電機メーカー、外資系半導体会社を経て、OA機器製造メーカーのフィリピン工場に赴任。フィリピンに惚れ込む。50歳を過ぎて大きくキャリアチェンジし、スービックにて英語/日本語の学校「iYES Language School」を運営している。豪州Bond大学MBA。
雨季と乾季に分かれているスービック。
最高気温は平均して30℃ほどと高く、蒸し暑いです。最低気温平均も24℃ほどなので、寒いと感じることはなさそうです。
雨季の時期は5~10月くらいまで。アクティビティなどにベストなシーズンは12~3月、雨の降る日が少ないです。
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