8つの世界遺産、豊かな食も楽しめる 異国情緒あふれる島
シチリアは、雄大な自然、温暖な気候、海の幸山の幸に恵まれた豊かな食など、ドイツの文豪ゲーテをして「イタリアはシチリアなしでは、心に何の印象も残さない。シチリア、ここからすべてが始まる」と言わしめたほど、飽きることのない魅力に満ちた島です。
地中海の中心に位置したこの島は、文明の十字路としてフェニキア、カルタゴ、古代ギリシャ、古代ローマ、ビザンツ帝国、アラブ、ノルマン、フランス、スペインなど、イタリア統一まで数多くの国によって征服され、それぞれの異なる民族が貴重な文化、建築、芸術をシチリアに残しました。そのためシチリアには、カターニア、シラクーサ、アグリジェント、ピアッツァ・アルメリーナ、ヴァル・ディ・ノートの街々、エオリエ諸島など8つの世界遺産があります。 リゾート地として有名なタオルミーナは、シチリアの歴史を集約したかのような町で、ギリシャ劇場をはじめとする各支配時代の史跡、そして素晴らしい絶景のナクソス湾、イゾラベッラ、マッツァロ湾などの美しい海岸での海水浴を楽しめます。
地中海性気候で冬も比較的暖かく過ごせる気候です。
夏は暑く、かなり乾燥しています。春~秋まで日照時間も長く、アクティビティには最適の時期です。
「アグリジェント」は紀元前6世紀から、ギリシャ植民地として重要な都市の一つです。古代ギリシャのドーリア式神殿で「ヘラクレス神殿」、「ジュノー神殿」、最も状態が良い「コンコルディア神殿」など20個 近くの神殿が建てられ、アグリジェント時代には偉大な権力を呈していました。この「アグリジェント遺跡地域」は1997年に世界遺産に登録され世界の人々から「神殿の谷 Velle dei Tempil」と称されており考古学史上、非常に重要な地域となっています。神殿が君臨する丘の上にはアーモンドの木や果樹が広がっており、自然と共生する神殿跡がとても神秘的です。アクセスはパレルモから列車で2時間半、バスで2時間となっています。パレルモやタオルミーナから日帰りのバスツアーも利用することができるので便利です。
世界遺産「アグリジェント」古代ギリシャの遺跡
使用できるバス会社の例
【列車】 最寄り駅〜アグリジェント中央駅
①Agrigento Centrale トレニタリア [イタリア語]
【バス】
①パレルモ~アグリジェント Cuffaro [イタリア語]
②カターニア〜アグリジェント SAIS [イタリア語]
シチリア料理は地中海に面しているため、マグロや、いわし、ウニなどの魚介類、また太陽の恵みをしっかりと吸収したオレンジ、レモン、オリーブ、アーモンドなどの野菜・果物類など「新鮮かつ良質な食材」をふんだんに使用しています。アラブ時代の名残でアラブ料理の影響も受けているのがシチリア料理の特徴です。
アランチーノArancino
アラブ時代にもたらされたコロッケのよう料理です。カッツィリ(Cazzilli)とヒヨコマメの粉末を練り合わせ軽く上げたものです。パニーノ(Panino)と呼ばれるサンドウィッチに挟んで食べてもとても美味しいです。
シチリアの野菜・魚介類を使用したパスタは格別!
シチリアと言えば、オレンジ、レモン、オリーブ、アーモンドなどが有名です。地中海でとれる新鮮な魚介類や、一年中気候の暖かい環境と太陽に恵まれたシチリアで収穫される野菜を使ったシチリアパスタは絶品です。地中海の隣国のアラブ料理の影響を受けた「メディタレニアンMediterranean」料理のお店も多いので是非足を運んでみてください。
アイスじゃない?グラニータ Granita シチリア女性に大人気!
ジェラート(Gelato)はイタリア語でアイスクリームを意味します。しかし、シチリアではグラニータ(Granita)が人気です。ジェラートよりもミルクや卵が入っていない分、低カロリーで、さっぱりしていて食べやすいです。シチリアで人気の高いグラニータの味はレモン・アーモンド・オレンジ・イチゴ・ピーチ・ピスタチオなどです。どれもシチリアで栽培された新鮮な食材を使っているのでとても美味しいです。是非シチリアに来たらグラニータを食べてみてくださいね。
カターニア魚市場 A ‘Piscaria Mercato del Pesce ’
「カターニア魚市場」では新鮮な魚介を購入できるだけでなく、その日の朝に獲れた魚をその場で調理してくれます。日本の魚市場とはまた違うイタリアの魚料理はとてもワインに合い美味しいです。市場で自分の食べたい魚や貝をお店の人に指定すれば、その魚に合った調理法で調理してくれます。例えば貝のワイン蒸し、魚のソテーなどを注文すればシチリアのレモンやトマトなどの野菜をふんだんに使用した料理を食べることができます。