ルーマニア南東部にある首都ブカレストは、「小パリ」または「東欧の小パリ」と呼ばれた活気に満ちた美しい街でしたが、戦後の共産主義政権によって多くの歴史ある建物が破壊されてしまいました。しかし現在は旧市街地の整備が進み、かつての町を取り戻しつつあります。 ブカレストは黒海に流れ込むドナウ川と、カルパチア山脈に囲まれた町。チャウシェスク政権時代に建てられた宮殿の「国民の館」は、巨大建築物として有名。また、旧共産党本部や、ルーマニア統一の記念として建てられた凱旋門、アテネ音楽堂、大主教教会などが主な見どころです。ヨーロッパのベストミュージアムとして表彰されたこともある農村博物館もあります。
夏は短く冬は長いルーマニアは、四季がある大陸性気候。年間を通じて雨が多いですが、比較的過ごしやすく天気がいいのは6~9月。平均気温は同時期の東京よりも5℃~8℃くらい低いので、上着で調整するとよいでしょう。
ブカレストはあまり治安がよくないです。町を散策する際には常に気をつけたほうがよいでしょう。以前と比べ治安は改善されつつありますが、それでもスリやひったくり、置き引きなどの路上犯罪が目立っていますので注意しましょう。 出典: 外務省 海外安全ホームページ