世界一周の旅 北米編:フレンチカナダ・美と緑のカナダの首都・オンタリオ州オタワ

公開:2017-07-12 更新:2018/12/05

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モントリオールを離れて、フレンチカナダ3つ目の都市であるオタワに向かいます。バスでの移動が最適だと思い、いくつかバス会社を調べたのですが、どうやらMegabus社はオタワ行きの路線を扱っていないようでして、今回はグレイハウンド社を利用します。チケット代はCAD$27でした。アメリカと比べてカナダのバス代はちょっとお高めです。事前にウェブサイトで予約して、モントリオールの中央バスターミナル(Gare d’autocars de Montreal)から出発して、約2時間半の移動です。オタワのバスターミナルですが、オタワのダウンタウンからかなり離れていて、バスターミナルからオタワのダウンタウンまで徒歩で約40分はかかりました。早速荷物を宿泊先に置いて周ってみます。

 

オタワはカナダの首都で、オンタリオ州内の一都市です。世界で最も美しい首都の1つとしても知られています。雄大なオタワ川のほとりに、シンボルである国会議事堂を中心に街が広がっていて美しい緑に囲まれた都市です。都市全体がまるで公園のように整備されていて、300平米以上の規模を誇るガディーノ公園にも20分程で行けるそうです。歴史ある古い街で、博物館や美術館も多く、更にカナダの中でも最も治安の良い都市と言われています。ちなみに言語ですが、フレンチカナダと言われていますが、モントリオールやケベック・シティーと違って、第一言語がフランス語、第二言語が英語という感覚ではなく、どちらかと言うと英語メインでした。道路標識などもオタワは英語で書かれていました。ただ、どちらももちろん通じます。

 

さて、宿泊先を出て真っ先に目に飛び込んできたのがリドー運河なのですが、偶然にもちょうど船が川から湖に出るところで水門の開閉を行っていました。

 

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このリドー運河は、リドー水路とも呼ばれているみたいですが、オタワ川が流れるオタワ市とオンタリオ湖畔のキングストン市とを結ぶ運河です。2007年にオンタリオ州最初のユネスコ世界遺産となったそうです。北米で最も古くから使われている運河で、1832年の開通から現在までずっと使われています。運河の運営・管理はカナダ公園管理局によって行われているとのことです。   これがものすごく原始的なのですが、5つの水位のブロックに別れていて、そのブロックを1つずつ船が進んでいきます。1つ目のブロックに船が進んだら、ゲートを人間の手で開けて水を抜きます。水位が下がったら、船が2つ目のブロックに進みます。そしたら、次のゲートを人間の手で開けて水を抜きます。水位が下がったら、船が3つ目のブロックに進みます。という工程を5回連続で行うのです。

 

観てる側としては非常に面白いのですが、実際問題船が運河を出るのになんと2時間はかかるんです。ただ、こんな光景、近代的な世の中にまだ残っているのは素晴らしいですよね。未だに手動で行われているところがなんとも魅力的です。

 

そして、オタワのシンボルであるカナダ国会議事堂です。

 

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高台に立つネオ・ゴシック様式の建物です。イギリスの統治下だった1857年に建てられ、1916年に火事で焼かれたのですが、1922年に再建され、現在ももちろん使われています。高さ92mの平和の塔はカナダの戦没者を追悼するもので、オタワで一番高い展望台となっているみたいです。広場中央には、カナダ建国100年となる1967年に点火されたセンテニアル・フレームの炎が燃えていて、その広場にはたくさんの観光客や現地の方であふれていました。市民の憩いの場みたいですね、ここは。

 

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その他にも、ノートルダム聖堂(Cathedral-Basilica of Notre-Dame)、カナダ国立美術館(National Gallery of Canada)、カナダ戦争博物館など見所はたくさんあります。まさにここはカナダの芸術の街というイメージですね。

 

更に、このオタワで非常に興味深かったのはステイ先であるユースホステルなのですが、なんとこのユースホステル、元牢獄なんです。   23-15

 

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HIオタワジェイルホステル(HI- Ottawa Jail Hostel)というユースホステルで、1972年まで刑務所だったこの建物をホステルに改築した面白いユースホステルなのです。しかも非常に立地が良く、リドー運河まで徒歩5分くらいです。   中はと言うと、牢獄そのまんまです。その牢獄にベッドを置いただけというイメージ。非常に怖いです。もちろん、独房や絞首所もちゃんと残っているんです。部屋はドミトリータイプと個室タイプと選択できますが、さすがにドミトリータイプを選びました。こっそり個室タイプも覗きましたが、こんなところでさすがに寝れないな、と思いましたね。

 

このユースホステルには、館内のツアーもあるので、宿泊先としてだけでなく、1つの見所としても楽しめると思います。結構ヨーロッパからお越しの方が多かったですね。宿泊費は一泊ドミトリータイプでCAD$37。この立地なら安い方です。是非、人生経験としてここをご利用してみてください。なかなか普段できない体験ができますよ。

 

それでは、今度はカナダの大都市であるトロントに向かいたいと思います。

 

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この記事を書いた人

大学卒業後、上場企業にて法人営業・人事採用・教育分野でキャリアを積む。
29歳のときに会社を辞め、ワーキングホリデビザを握りしめカナダに渡航。バンクーバー・トロントで
海外生活を送る。現地企業数社での就業を経験。31歳で帰国し、再就職した後、旅人として世界一周。
現在はフリーのキャリアコンサルタントとして外国人及び日本人海外生活経験者のキャリア支援に従事。
渡航国は26か国。

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