世界の空港vol.2　-アジアの空港をご紹介！-

スカイトラック社から発表になった2011年の空港総合ランキングで上位を占めたアジアの空港。
今回はそんなアジアの空港の人気の秘密を探ってみたいと思います。

香港国際空港（香港）／Hong Kong International Airport

1998年7月に開港した香港国際空港。
当初は香港が中国に返還される1997年の開港を目指していましたが、工事の遅れから間に合わなかったようです。

それまで香港の空の玄関口は啓徳空港でした。
香港映画を好きな人は、飛行機が民家スレスレを飛んでいくシーンを見たことがあるかもしれませんが、それは啓徳空港の時代です。
現在の香港国際空港は九龍半島の西に位置するランタオ島に位置しています。

出入国イミグレーションのスムーズさや空港内のセキュリティー面に関しては特筆すべき高評価が与えられており、レストランやショッピングなどの空港施設も世界トップクラスの充実さ。
また空港と都心部を結ぶアクセスの良さでも高評価を得ています。
結果、スカイトレックス社が選ぶ2011年の世界NO.1空港に選ばれています。

仁川国際空港（韓国）／Incheon International Airport

2001年3月に開港した仁川国際空港は、現在の韓国の空の玄関口となる空港で、大韓航空とアシアナ航空のハブ空港になっています。
仁川国際空港の開港によって、金浦（Kimpo）空港の国際線がすべて仁川に移転。
その結果、金浦空港は国内線、仁川は国際線と、昔の羽田と成田の関係のように現在は住み分けが行われています（一部の国際線は金浦空港からも飛んでいます）。

仁川国際空港は、航空機の発着料が成田の半分以下で、発着枠は成田空港の倍の40万回。
これらの点は国際的に評価が高く、アジアのハブ空港を目指す成田や羽田の強力なライバルと言えます。
空港内にはショッピングモールやレストランなど施設が充実している他、WiFi環境が整っているので、ノートPCやスマートフォンにすぐ接続できるなどとても便利です。

チャンギ国際空港（シンガポール）／Changi International Airport

古来より海上交通の要衝として発展してきた都市国家シンガポール。
国土が小さく国内線はありませんが、乗り継ぎ客を重視しており24時間オープンで快適に過ごせる国際空港としてずっと評価が高い空港です。

チャンギ国際空港は、もともと空軍基地だった場所を民間空港化して1981年7月に開港。
香港国際空港や仁川国際空港よりも歴史が古いチャンギ国際空港は、着々とアジアのハブ空港としての地位を築いてきました。
2006年にはバジェットターミナルを開業し、LCCと呼ばれる格安航空会社の需要にも対応しています。
各ターミナルに乗り継ぎ客専用のホテルがある他、専用バスで回る市内ツアーまであります。
乗り継ぎでも時間があれば観光までできてしまうのは、旅行者としてはうれしいところです。

今回はアジアの3つの空港を紹介しましたが、どこの空港も旅行客増を目指し、充実した設備やサービスの拡充に日々力を入れています。
日本も羽田空港が国際空港化し、上記の空港を追っていますが、その競争はとても熾烈です。
でも競争によって空港がどんどん便利になるのは歓迎すべきこと。
では旅行でも留学でも出発の地となる我らが日本の空港は現在どうなっているのでしょうか？
次回は日本の空港をレポートします。