公開:2020-01-16 更新:2020/01/16
1月は新しい年の始まりで、世界中で新年を祝う行事が行われます。しかしそれらの行事も旧正月を祝う国以外では年が改まって数日間のみですよね。それでは、他にはどのようなお祭りが行われるのでしょうか。
毎年1月2日~7日の日程で、コロンビアのパスト市で黒と白カーニバルが開催されます。このお祭りは南アメリカでもっとも古いお祭りで、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
黒と白のカーニバル の起源はスペインが南アメリカを植民地にしていた時代に遡ります。アフリカから来た黒人の奴隷たちが、スペイン国王に休日が欲しいとお願いし、彼らの反乱を恐れた国王は1月5日を休日にしました。それが始まりで黒と白のカーニバルが誕生しました。
現在はさまざまなイベントがこのお祭り期間中に行われますが、メインイベントは1月5日の黒人の日、6日の白人の日。参加者は自分の体を白や黒にペイントし、みんなで楽しく祝います。パレードとダンスが毎日約6時間行われる、とても大きなイベントです。国内外からも多くの観光客がこのパレードに参加します。
モーツァルトは誰もが知る世界的に有名な作曲家の一人です。彼が音楽に与えた影響を讃え、1956年からオーストリアのザルツブルクで、モーツァルトウィークが始まりました。1956年以来毎年、モーツァルトの誕生日である1月27日を挟んで約10日間ザルツブルクで開催される音楽祭です。2020年の今年は1月23日~2月2日の予定です。
この音楽祭は国際モーツァルテウム財団が主催し、世界的に有名な演奏家やウィーンフィルやモーツァルテウム管弦楽団などのオーケストラが、祝祭劇場、モーツァルテウム大ホール、モーツァルトの住居などの会場でモーツァルトの曲を中心に、他の作曲家の作品も交え演奏を行います。モーツァルトを愛する人やクラシック音楽ファンが世界中から集まる大きな音楽祭の一つです。
詳しくは、オーストリア政府観光局の公式ページからご確認ください。
フィリピンで一番盛り上がるのはクリスマスですが、セブ島の住民にとってもう一つ大きなお祭りがあります。それはシヌログフェスティバルです。シヌログとは伝統的なダンス儀式です。シロヌグダンスの音楽はセブ島を流れる川の音(Sulogという)を表し、ドラムで奏でます。
シヌログは毎年1月の第三日曜日に行われます。1521年ぐらいから行われている歴史あるお祭りで、サントニーニョというキリストの子供時代を模した人形を称えるものです。サントニーニョはご利益があるお守りとして、レストランや個人の家、車など至る所に置いてあります。フィリピン全土でも一番古いお祭りなため、多くのフィリピン人が自分のサントニーニョを持ってセブ島を訪れます。
およそ10日間行われるお祭りの期間には、サント・ニーニョ教会でミサが行われます。10日目のミサは朝4時から行われ、一番大きなものです。教会の周りではとても賑やかなフェスティバルが行われ、パレードには毎年多くの人が参加します。フィリピン人は敬虔なクリスチャンであるため、ミサへの参加者だけで数十万人。フェスティバル全体の参加者は百万人以上になり、近年ではパレードに参加するダンサーたちの体調不良や、多すぎる人の混雑が問題となっています。
「ブレアウィッチ・プロジェクト」
「ソウ」
「500日のサマー」
「君の名前で僕を呼んで」
これらの作品をご存知の人も多いと思います。この映画は全てこのサンダンス・フィルム・フェスティバルから有名になったものです。1985年から始まったこのフェスティバルは、ユタ州のパークシティーで1月の終わりから2月の始めにかけて開催されます。
毎年およそ1万3千もの作品の中から、上映のためにショートフィルムと長編映画200作品が選ばれます。2018年のフェスティバルには12万人もの人が参加しました。年々規模が大きくなるこのフェスティバルは、6月にはロンドン、9月には香港で行われます。
フェスティバル期間中には映画の上映だけでなく、ワークショップやパネルプレゼンテーション、そして新しいメディアのエキシビションも行われます。映画以外にも音楽や技術などに興味ある多くの人がこのフェスティバルに参加します。
日本でも仕事や学校が始まり七草がゆを食べ終えると、お正月気分は消えていきます。1月は成人の日もあり、新成人やその家族にとってはお正月以外にもお祝いをする日があります。
奈良県では、若草山一帯で毎年1月の第4土曜日に山焼き祭りが行われます。このお祭りは、奈良市内を見下ろす若草山で行われる冬の代表的行事。冬の夜空を赤々と染め上げ、山全体が浮かび上がるさまは壮観です。他にも山麓には特設ステージが設置されさまざまなイベントが行われます。
このお祭りの歴史は古く、起源はいくつかあります。その一つとして、頂上にある鶯塚(うぐいすづか)古墳から幽霊が出て人々を恐がらせるという噂が広がりました。その幽霊は「山を焼くと出なくなる」、「翌年1月頃までに山を焼かなければ、良くないことが起こる」、などの迷信が長く広まり、ここを通る人が勝手に火をつけるようになったと言われています。諸説ありますが、山焼きの起こりは、山上古墳の鶯塚に葬る霊魂を鎮めるため、供養のためであったようです。現在では、東大寺、興福寺、と春日大社がこの祭事に協力しています。
山焼き以外のイベントとして、鹿せんべい飛ばし大会があります。奈良公園に多くいる鹿にちなんだ大会で、参加費数百円を支払えば誰でも参加できる人気の大会です。ルールはシンプルで、鹿せんべいを一番遠くに飛ばした人が勝ちになります。
その後聖火行列が行われます。金峯山寺の山伏による法螺集に先導され、春日大社、興福寺、東大寺に奈良奉行所の役人が加わり、40名ほどが厳粛な時代行列を行い、大かがり火の地点まで歩きます。点火の約15分前に花火が上がります。いよいよ点火され、30分かけて山焼きが行われます。派手な打ち上げ花火よりも、赤く燃え上がる山はなんとも幻想的な気持ちにさせてくれます。奈良市には高層の建物がないため、どこからでもこの風景が見られます。
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