世界一のバリスタに会いに

公開:2016-11-26 更新:2019/02/08

雨がちらちらする寒い朝。 今日の取材は午前中1件だけ。電車で郊外まで出かけます。 おなじみフリンダーズ駅まで歩き、マイキーカードで自動改札機を通過。 サンドリングハム線はどこから出ているんだろう。駅のおばちゃんに聞いて、12番ホームと教えてもらう。通勤・通学の方々が早足で歩いているので邪魔にならないようこちらも早足で。

 

morning朝の駅。通学の中高生がたくさんいました。

13番線にサンドリングハム行きの電車を発見(12じゃなかった…)、空いた席に座ってあとは降りる駅のアナウンスを聞き漏らさないよう耳に集中。でも、電光掲示板もあるのでそんなに心配いらなかった!   目的地のガーデンバール駅に到着。「下車してすぐ目の前の通りを右へまっすぐ10分くらい歩く」と聞いていたのですが、さっそく「すぐ目の前の道り」というのを間違え、ちょっと歩くと行き止まりに! 開店準備をしていたカフェのおばちゃんに、マーティン通りってどこ?と聞くと、「あっちの大きい通りよ」と私の背後を指差す。

 

wrong wayやっぱり私は方向音痴…。いきなり違う道へ向かうのであった。

あら~。で、マーティン通りを結構歩いたけど、次に曲がるはずのNewStreetがなかなか見えない。また逆方向に歩いたのか!と、ちょびっと引き返し、さらに不安になって行きずりのおばちゃんにまた道を聞く。と、最初の方向で合っていたことが判明。戻った道をまた引き返すのであった…。そんなこんなで、約束より50分くらい早く駅についたのに、目的地についたのはまあまあいい時間。  

目的地はSuperrandonというカフェ。まだ9時前ですが、犬の散歩の途中に、出勤前に、子どもを送った帰りに…といった方々で込み合っています。コーヒーが入るのを待つ間、『最近どう?」ってな感じで近況報告をしあって、じゃあまた、と去っていく。こっちでは、こういう、いわばカフェコミュニティみたいなのが一般化しているのですね。こういう街なら、一人暮らしでも寂しくないかも!と思いました。

 

cafe目的地に到着

で、取材相手は、ここでバリスタとして活躍している下山修正さん。日本人でありながら、バリスタの世界大会で5回入賞、2回優勝している方。最近では、人材育成もしているそう。

 

shimoyamaこの方が取材する下山修正さん

マンツーマンで5日間みっちり指導し、実績重視のオーストラリアで、未経験でもバリスタとして職を得ることができるレベルまで育てるというのが下山さんの方針。会う前は、押しの強い自信家をイメージしていたのですが、とても謙虚な情熱家でした。4年前にオーストラリアに来て、3日で職を得て、世界大会に優勝し、お店をまかされ、、とトントン拍子にキャリアを築くことができたのはなぜなのか。これは2017年4月発行の「Study in Australia」に乞うご期待(毎回こればっかですね)。

 

flatwhite世界一のバリスタに淹れていただいた一杯

取材後は、ほかに予定もないので、シティ近辺でまだ回っていないところを散策しようと思っていたら、下山さんが案内してくれると!!なんと優しい! 一人じゃちょっと行きづらい、ローカルなマーケットに一緒に行ってもらいました。トラムに乗りサウスメルボルン駅で降りると、すぐにマーケットが始まります。平日なのになんでこんなに人が!?というほど込み合っていました。 中でも目を引くのは生ガキを立ち食いする人たち。おいしそう!!ウインドウには大中小といろいろな大きさの牡蠣が並んでいます。中くらいのを私もいただきました。テーブルにはいろいろな薬味(醤油も)が置いてありましたが、私はレモンだけ絞って食べるのが好き!一瞬で半ダースを食べてしまいました!!  

 

marketすごい活気です。そこにいるだけでわくわくしてきます。

oysterこれで10ドル

次はパエリアのTake Awayを。巨大なフライパンのパエリアがみるみる空になっていく人気店です。タッパにぎっしりつめてもらって、おいしくいただきました!!

payeria熱々のパエリア。13ドル。食べきれなかった…

  その後、厨房用具店に行き、バリスタが使うミルクジャグの選び方を下山さんに教えてもらいました。ジャグの持ち手、口の形、口のめくれ方などの微妙な違いが、ラテアートを作るときに影響するそうです。深いです。この話をし始めると下山さん、止まりません。新鮮で面白いです!   さて、下山さんと別れ、一度部屋に帰って荷物を整理して…そうだ!フリドリックに、ホテルにチェックインしたとき以来まだ会っていない!!よく考えたら今日はメルボルン最後の夜です。1回くらいフリドリックとご飯を食べたい!と思い、夕方は二人でホテル近くのお店に出かけました。  

fredインド料理屋にて。この笑顔のあと、辛さにノックアウト…

お互いのこの3日間を振り返りながら、インド料理を食べたのですが、辛い。なんせ辛い! 辛さにノックアウトされた感じで、口の中ヒリヒリになってお店をあとにしたのでした。。   さて、明日はシドニーに向けて移動です。元気にがんばります。      

この記事を書いた人

香川県生まれ。京都精華大学美術学部洋画科卒。アパレル商社、企画会社、教育・IT系、編集プロダクション等で働いた後、出産を機に売り込みを経てフリーライターとなる。子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行う。編集を手がけたメイツ出版発行の『中学生の成績が上がる教科別ノートの取り方最強のポイント55』は、20刷りを超えるベストセラーとなっている。編集講座、ライター講座の講師も務める。3児の母。趣味はボルダリング、HIPHOPダンス、登山(ただし低山専門!)。

Official Website:ishiprox.com

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