公開:2016-11-28 更新:2019/02/25
皆さんこんにちは。埼玉大学教養学部3年の遠藤香織です。 前回に引き続き、イタリア留学の様子についてお伝えしていきたいと思います。
さて、まず成田空港から乗り換え地点のロシアのモスクワへ向けて出発したはいいものの、なんとこれが10時間以上も掛かりました。飛行機に乗った最初の内は身の回りに広がる異国感にひたすら感動していたのですが、一時間くらいたったところで退屈になっていき、座席前のモニターでハリーポッターの映画を見たり(全部英語かロシア語でした)、ミニゲームをして遊んだり(リモコンみたいなのがついていて、それで遊びます)、それにも飽きるとイタリアのガイドブックを読み始め、ひたすら寝る以外の何かをして時間を潰していました。 今回飛行機に乗っている間に、なんと機内食が3回も出ました。ロシアの料理が出るのかな?と少し期待したものの、出たのはロシア料理ではなく、普通の(味はとても美味しかったです)ごはんでした。人生で1回のフライトで機内食を3回も食べることがあるなんて……!と、ここでもやはり感動しました。
モスクワについてから数時間後にミラノのマルペンサ空港行きの飛行機に乗り換えました。
マルペンサ空港行きの飛行機はやはりたくさんのイタリア人がいて、隣に座った優しそうな年配の男性(イタリア人)が、隣でイタリア語の参考書を広げている私を見て、「留学しに行くのかい?」と話しかけてくれて、「はい」と答えると、にっこりと優しく笑ってイタリア語で「Forza!(頑張ってね!)」と言ってくれました。なんだかすごく胸が満たされた気持ちになり、とても素敵な旅の始まりになりました。 マルペンサ空港に着いた時にはすでに時刻は22時を回っており、その日は空港から出ているシャトルバスに乗ってミラノ中央駅へ向かい、事前に中央駅近くに取っておいたホテルに泊まりました。
そして夜が明けてイタリア留学一日目。朝10時ころにミラノで目が覚め、荷物を纏めてチェックアウトした後に観光も何もしないで早速トリノへ向けて出発しました。 実はミラノからトリノへの行き方、詳しい場所や時間など、何も調べずに来てしまい、更にインターネットに接続できない設定になっていた為、何とかなるよね!という気構えで駅へ向かい、ビッテリア(チケット売り場)にてトリノ行きの列車(italoという会社が一番大きいイタリアの列車の会社です)のチケットを購入。 ミラノ中央駅はゴシック様式の荘厳な建物で、中にはお洒落なバール(また後で述べますが、イタリアには至る所にカフェができるバールBARというお店がある)や、ピッツェリア(ピザ屋)があったりして、中央駅だけでも見所が満載でした。ミラノ中央駅構内には本当に多くのお店があり、最近は総菜屋もオープンしたそうです。
列車の発車時刻まで、バールで早速イタリアに上陸して初めてのピザを食べました。バールはランチを取る人で賑わっていて、私は緊張で掠れた声で、イタリア語で「ピザを一つください」と注文しました。早速ユーロで代金を支払い、渡されたのはレシートだけ。 え?レシートだけ?と目を丸くしている私に、スタッフのおばさんが指で隣を指して早口で何か言いました。よく聞き取れませんでしたが、他の人を見ると、みんなレシートを持ってショーケースの前に並んでいました。なるほどと思い私も他の人と同じようにして、無事ピザをゲットすることができました。
私が頼んだのはマルゲリータピザでした。ピザの本場、イタリア。その味や如何に…?と期待に胸を膨らませて一口。味は、期待を見事に良い意味で裏切りました。想像していたよりも、チーズが濃厚で糸を引く!新鮮なトマトの酸味!外はパリッとしているのに中はもちもちしている生地!さすが、イタリア。 私は今イタリアにいるのだと、実感した時でした。
さて、列車に乗ってミラノからトリノへ移動しました。列車に乗っている間は、乗り過ごさないようにちゃんと外の看板を見なければ…!と終始緊張していました。最終的に普通にトリノのPorta Nuova(ポルタヌオバ)駅で降りることができました。
駅に降り立ち、今日から私は半年間この土地で過ごすんだ…!と、空気を肺一杯に吸い込みました。ついに長い時間をかけて辿り着いた留学先の土地、北イタリア、トリノ。 ヨーロッパには来たことがなかったので、目に映るものはすべて新鮮でした。 駅には面白そうなお店がたくさんあり、人もたくさんいました。その時駅の中にマクドナルドを見つけて、少しだけ安心しました。マクドナルドは全世界共通ですね。 寮までの行き方が分からなかったので、少し不安でしたがタクシーを使って寮まで。料金は日本よりも断然安かったです。(しかしイタリアのタクシーでは、観光客をターゲットにした金儲けのタクシーもあるので、使う際はちゃんと車に会社の標識の入っているものを選びましょう)
そしてようやくたどり着いたトリノ大学の学生寮、Olimpia(オリンピア)。受付で手続きを済ませ、自分の部屋へ。ホテルみたいな内装の綺麗な部屋でした。(シングルで予約したはずが何故かダブルルームになっていましたが、気にしません)そしてバスルームを見ると、外国らしい小さなシャワー(浴槽はやはりありません)と、トイレ。そしてその横の謎の器具。これは何だろうとネットで調べたところ、ビデだそうです。外国のビデは、ずいぶん開放的なんだなぁ……と、少しショックを受けました。使うには勇気が要りそうです。
今回はここまでで、次回からは大学の様子、トリノの街について話したいと思います。
この記事を書いた人
埼玉大学教養学部グローバルガバナンス専攻在学中の2016年9月~2017年3月までイタリアのトリノ大学にて留学を経験。卒業後、神戸大学大学院国際協力研究科に進学し、2018年12月から2019年4月までフランスのグルノーブル大学に留学中。専攻は国際法。 |
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