留学生のマネーライフ： Case 01 シドニー（オーストラリア）

海外生活費

Text/Akiko Suyama Photo/Eri Shirakawa

「日本ではなかなか自炊する時間がなかった」という森本さんだが、今やすっかり慣れた手つきで、あっという間にチャーハンの出来上がり。シャワーから出てきたオーナーが「今日は何を作っているんだ？」とのぞきこんできたりと、会話の弾むキッチン

リビングの端にあるオーナーのPCは、インターネットに接続したい時に使える共有PCとなっている。もうじきオーナーが無線LANを導入する予定なので、森本さんが持参したノートPCでのインターネット利用も可能になるのだとか

条件ピッタリの一軒家！　シェアメイトもフレンドリー

条件ピッタリの一軒家外資系の自動車部品メーカーに11年勤めた後、キャリアアップのため転職を決意した森本達也さん。次の仕事に就く前に海外生活を経験したいと思ってシドニーに渡り、以前から学びたかった英語をシティの学校で勉強している。森本さんが暮らすのは、シティから北へ電車で約25分のチャッツウッド。駅周辺にショッピング・センターや商店街がある便利な町だ。森本さんは駅から徒歩10分の一軒家を、オージー2人、日本人1人とシェアしている。シェア先は、日本で申し込んだホームステイが終わる前に、インターネットで探し始めた。主な条件は「電車通学可能」「オウンルーム（個室）」「インターネット接続有」であること。ノースエリアを中心に4軒見て、引っ越しの時期が合った今の家に決めたそう。家賃は少々予算オーバーだったが、オーナーはフレンドリーなオージーで、森本さんのために勉強机を用意し、車で引っ越しも手伝ってくれた。シェアメイトはみな社会人で、各自の時間を大事にしているが、リビングで一緒に食事やTVを楽しんだりもする。「この気楽さが自分に合っている」という森本さん。大満足のシェア生活を送っているようだ。 タバコ値段は日本の2～3倍!? スモーカーに厳しい国 タバコは1箱25本入りで8～12ドル前後とかなり高く、日本の免税店で買ってきたり、日本から荷物と一緒に送ってもらったりする人も多い。ただし、一度に持ち込めるのは250本までなので要注意。 英語も学べるDVDは レンタルや図書館を賢く利用 くつろぎながら英語も学べるDVD。シェアメイトと一緒に観れば交流を深める機会にもなる。旧作なら1週間5ドルくらいで借りられる。DVDを貸し出している図書館もあるのでぜひのぞいてみて。 節約派の強い味方！ スーパーのセール品 「投げ売りみたいな値段だったので」のどアメを買い込んだ森本さん。スーパーではチラシに載らない商品もかなり安くなっていることがあるので要チェック。時間帯によってパンなどが特売になることも。 インターネット環境は 家によってまちまち 最近は自分のPCでブロードバンド接続できる家も増えてきた。利用料金が家賃に含まれているかはオーナーに必ず確認を。オーナーのPCを借りる場合は、日本語が使えるかどうかも要チェック。 室内アンテナで受信OK 受信料もナシのお手軽さ 建物や部屋の向きにもよるが、テレビは壁からのアンテナケーブルをつながなくても、上に室内用アンテナを置くだけで映ることが多い。受信料システムもないので、自分の部屋にも気軽に設置できる。

無料の日本語情報紙とウェブサイトで賢く情報収集

シドニーには日本人向けに発行されている無料の日本語情報紙がいくつかある。メジャーなのは月刊の「日豪プレス」や「チアーズ」。シドニーと近郊のレストランやイベントの情報、在住者によるエッセイなど盛りだくさんなので、シドニーは初めてという人に特におすすめ。日系のコンビニエンスストアやエージェント、日本食レストランなどで入手できる。また、シェア・アコモデーションやアルバイト、「売ります/買います」などの情報は、上述の情報紙にも載っているが、日本人向けのウェブサイトにも多数の情報が随時アップデートされているので、一見の価値あり。メジャーなウェブサイトは「ジャムズ（www.jams.tv）」「日豪プレス（www.25today.com/）」「チアーズ（www.cheers.com.au）」「おーっす（www.o-su.com.au ）」など。 関連リンク オーストラリア留学から探す