公開:2018-05-16 更新:2018/12/05
編集部の気になるプログラム調査隊 最近若いママたちの間で人気の親子留学。その目的は子どもの英語力アップや異文化理解に加え 親の英語力向上とリフレッシュも兼ねているとか。 そこで今、格安の留学先として注目のフィジーで親子留学中の2家族を直撃取材しました。 文=写真:安田素久 [あの国でこれがやりたい!vol.34掲載/2008年2月発売] ●フィジーの基本情報をチェック ●親子留学のプログラムをチェック ●フィジーの留学プログラムをチェック
岩上 妙子(たえこ)さん(26歳) 真護(まもる)くん(6歳) 2006年9月より滞在 2007年12月帰国 学校名: Free Bird Institute(親) Namaka Public School(子) 最初の約1年間は妙子さんの母親も滞在しており、親子三代での海外留学を実現。ママ以上に積極的なお母様が真護くんを英語の世界へとどんどん引っ張っていってくれた。帰国を迎えた今、親子共々たくましく成長したことを実感!
日本で真護くんが英会話学校に通っていたときの先生がフィジーから来日していた交換留学生で「フィジーにも英語を学べる学校があるので親子留学をおすすめします」と言われたことがきっかけでフィジーへの留学に関心を寄せるようになったという岩上さん親子。ママ以上に子どもの留学に関心があったのが妙子さんの母親で、渡航の手続をアッという間に済ませてしまった。それから悩む時間もなく親子三代での留学がスタート。真護くんは地元でも最大規模の公立小学校へ、妙子さんたちは語学学校へ通う生活を続けることとなる。 妙子さんの通う語学学校と真護くんの学ぶ小学校は同じ敷地内にあるので、登下校はいつも同じ。親子二人だけのときは日本語を使うこともあるが、学校はイングリッシュ・オンリー・ポリシーの上、ホームステイ先に帰ってからもホストファミリーがみんなで英語を話そうとしているので、一日のうちで英語を話す機会は多い。真護くんはフィジー語を話す子どもに囲まれて勉強しているため最初戸惑いもあったが、英語はもちろんのこと今ではカタコトのフィジー語も話せるようになってきたという。妙子さんもホストファミリーと一時期うまくコミュニケーションがとれず、孤独感を感じたこともあったが、自らの力を振り絞り困難を乗り越えていった。
最初は子どもが病気になったらどうしよう、食事が合わなかったらどうしようなど心配事は尽きなかったが、今では渡航時とは比べものにならないくらい二人ともたくましく成長したという。特に真護くんの適応能力には目を見張るものがあり、ホストマザーも感心してしまうほどだ。「マモ(真護くんの愛称)の英語力はどんどん伸びているから、あと1年は絶対延長滞在すべきよ。時にはタエコがわからない英語も理解できるくらいに成長しているのよ」とのこと。真護くんの英語力はまだまだボキャブラリーは少ないものの、自分の知っている英語を駆使してあらゆることを表現できるほどに成長し、コミュニケーションには困らない。 妙子さんからこれから留学を考えているママたちへ「長期で海外留学をするとさまざまな壁にぶつかることや、重大な決断を迫られるようなこともありますが、周りの情報に流されずに自分を信じて前に進んでいくことで困難も乗り切れると思います」というアドバイスをもらった。子どもの責任をすべて負いながら全く知らない土地で長期間暮らすことは勇気のいることだ。しかしそれ以上に大きな収穫が得られるので、留学は絶対おすすめだと妙子さんは言う。「特にフィジーでは現地の人たちの明るさや温かい心に支えられることが多く、子どもが伸び伸びと育っていく姿にしっかり向き合えます」
フィジーの生徒たちに囲まれて過ごす現地の小学校
本当の家族の様に接してくれるフィジアンファミリー
親子留学を経て 【お子様の成長は?】 日本では英会話学校に通っていたもののABCを知ってる程度でした。 今では現地の人々とコミュニケーションに困らないほどの英語力が付きました。それ以上におとなしかった性格が積極的になり、適応能力の高さとたくましさを感じます。 【ママたちへのアドバイス!】 親子留学を考えているなら、なるべく長期間滞在することをおすすめします。フィジーなら長期間滞在しても他の英語圏に比べて約3分の1の費用で滞在できますよ。心配事は尽きないかもしれませんが、思い切って日本を飛び出してみては。
滝沢 欣也(きんや)さん 恵(めぐみ)さん 優衣(ゆい)ちゃん 長女 優佳(ゆか)ちゃん 次女 2007年8月より滞在 2008年3月帰国予定 学校名: Free Bird Institute(親) Namaka Public School(子) 慌しい日常生活を離れ、また体調を崩された欣也さんの静養も兼ねて、家族で長期間海外生活をしようと決意。優衣ちゃんは地元の小学校、優佳ちゃんは幼稚園に通い、欣也さんと恵さんは同じ敷地内にある語学学校で本格的な英語の勉強。家族がいつも同じ環境にいることが何よりも安心。
家族4人で過ごす滞在先として、最初はフィジーを考えていなかったという。欣也さんがかつてカナダ留学を経験されたこともあって、カナダでの滞在を考えたそうだが、これから寒くなる場所よりも暖かいところでのんびりと過ごしたいとの家族の意見が一致しフィジーへ。子どもも親も学校に通い英語を勉強できる環境も決め手のひとつとなったようだ。
実は欣也さんも恵さんも南太平洋にはゆかりがあり、お隣の国トンガに滞在していたこともあるという。そのため渡航前にはあまり心配することもなく、むしろ日本を長期間離れるので子どもの学校の転校手続きなど細かい手続きなどに追われていたそうだ。「子どもたちに関しても、きっちりと英語力を付けて帰国して欲しいという考えはあまり持っていません。もっと何年も滞在するならば話は別ですが、今回は『フィジーで良い経験をした』ということを肌で感じてもらえればいいと思っています」その肩肘張らない姿勢が子どもたちにも伝わり、二人ともリラックスしてフィジーでの滞在を心から楽しんでいるようだ。特に優依ちゃんは日本ではおとなしく控えめな性格だったが、今では積極的な性格になった。クラスみんなで練習しているという南国ムード満点の「メケダンス」を、取材時にも大勢の観客の前で立派に披露してくれた。 また最近の日本ではあまり経験ができなくなった隣近所を含めた人々の温かさや優しさにも触れることができたという。日本では通学時にも何が起るかわからない世の中になってしまったが、ここフィジーでは誰もが気軽に「ブラ!(こんにちは)」と声を掛けてきてくれる。日本にいるときに比べて子どもたちにも笑顔が増えてきているそうだ。両親も忙しい日本の生活から解放され、ホストファミリーの優しさに癒やされている。「自分で何でもしないといけない」という考えもなくなり「自分も甘えていいんだ」ということを初めて知ったという。それよりも家族の大切さや人の温かさを感じ、「幸せの基準」というものが変わっていったという。
家族4人揃って、フィジー本島から船に乗り離島を訪れるというので同行させてもらった。船上からでも海底が望めるほどに透き通ったエメラルドグリーンの美しい海と、眩しいほどに輝くホワイトサンドのビーチ。何もないけど幸せのすべてがここにあるような、まさに南太平洋の楽園と呼べる場所だ。ゆったりと流れる癒やしの時間の中、4人の家族には自然と笑みが溢れていた。
底抜けに明るいクラスのお友達と過ごす学校
自分の家のように過ごせる居心地抜群の滞在先
どこまでも果てしなく続く青い海へ!
親子留学を経て 【お子様の成長は?】 日本では英語のビデオを見ていたくらいで特に何もしていませんでした。 長女は現地の公立小学校に通っているので最初は英語のみで行なわれる授業に苦労したようですが、今ではしっかりとコミュニケーションがとれるまでに成長しています。次女はもともと気さくな性格なので、現地の子たちとも仲良く遊んでいます。 【ママたちへのアドバイス!】 長期留学をするなら自分たちが何をしたいのか、子どもたちにどうなってもらいたいかなど、しっかりと目的や優先順位を明確にすることが大事だと思います。それによって渡航する場所や期間なども変わってくることと思いますし、滞在先での充実感が大きく違ってきますよ。 ●フィジーの基本情報をチェック ●親子留学のプログラムをチェック
この記事を書いた人
「あの国で留学」の編集チームは全員が留学経験者。留学会社に勤務し実際に留学を希望する人のカウンセリングを行ったメンバーもいます。留学へ行きたいと希望する人の気持ちもわかり、実際に行った経験からどんな情報があったらいいかも熟知しています。留学を希望するすべての方に役立つ情報を発信していきます! |
親子留学
249,000円~