丁寧&さわやかな対応にホスピタリティ精神を見た
最近よく聞く
インターン。でも実態はよくわからない。そこで海外インターンシップ・プログラムを実施している「トラジャルインターンシップ」へ問い合わせることに。
一流ホテルをはじめとするホスピタリティ業界で働くことを通して、現場で英語力や仕事のスキルの習得を目指すプログラムについて、「
あの国でこれがやりたい!」から一括資料請求をした。週末をまたいだ5日後にメール便で資料が到着。資料を見ると、同社では定期的に無料説明会を実施しているとの案内があり、個別相談も電話とメールで予約を受けつけているとのこと。説明会に行かずに、いきなり個別相談の予約をして大丈夫かなと一瞬不安になったけれど、とりあえず電話で聞いてみることにした。
結果、すんなり予約ができた。受話器から聞こえてきたのは、きちんと丁寧な口調ながら、なんともさわやかな対応。これって、まさに「ホテルの人」みたい!などと内心ひそかに感心しつつ、カウンセリングへと向かった。
海外ホテルインターンは本当にキャリアにつながるの?
ほぼ間違いなくつながります。帰国後に観光業界での就職を希望される方には、職業紹介・派遣事業を行っている当社のトラジャルスタッフやホテル人材バンクへのご紹介もしています。
超高級ホテルで働いてみたい業界未経験でも可能なの?
可能です。例えば世界中にホテルチェーンを展開している高級ホテルに、日本で就職しようと思っても、それはとても狭き門です。でも、海外では日本人の人材が不足しているので、日本人の研修生を受け入れている企業が多いのです。海外のホテル側としては、日本人のお客さまを迎えたいと考えていますから、日本人スタッフによるサービスを提供できることがメリットとなります。研修生といえども、戦力として求められています。そこで能力が認められれば現地採用という道も開かれています。
インターン中にお給料はもらえるの?
インターンは、仕事をしながらビジネスの実務を勉強させてもらうというものなので、基本的に給料は発生しません。ただ就労先から、お小遣いが毎月一定額支給されています。金額は就労先によって異なりますが、およそUS$100~$600ぐらいになります。
本音は、有給インターンがいいのだけれど……
「給料」の考え方については前述の通りですが、金額の大小よりも現地の物価に対してどのくらいなのか、という視点で考えた方がいいと思います。例えばバリ島ですと物価が安いぶん、1カ月、US$300もらえば現地の正社員より多い場合もあります。一方、香港でUS$600もらっても、(香港は東京とほとんど物価が変わらないので)出費する金額もそれなりにかかることになります。
インターン後のキャリアパス成功モデルは?
一つには、インターン終了後に現地採用されるというチャンスがあります。5つ星の国際的ホテルチェーンで正社員登用された方もいます。正社員登用ということは、今後ホテル内の異動でほかの国へ行くチャンスも生まれるということです。
それから帰国後に、外国のお客さまをお迎えすることの多い一流ホテルなど、日本のホテル業界、大手旅行会社で活躍される方も多くいらっしゃいます。
なかには、現地のホテルを訪れた航空会社の重役のお客さまからヘッドハンティングされた方もいます。
インターン先を途中で変更することは可能?
基本的にNGです。ホテルインターンの場合、期間は6カ月か12カ月が主なので、不安な方であれば6カ月のプログラムから参加されてみて、その後双方の話し合いでさらに6カ月更新できる場合もあります。インターンは語学学校などと違って、研修を受ける側と受け入れる側のご縁があってはじめて成立するものです。もちろん外国で働くことはラクなことではありません。だからこそそれを乗り越えたあとには、大きな成長があります。厳しい言い方ですが、一つのところに6カ月いる覚悟が決まらない方は、最初から行かないほうがいいと思います。
英語力はどのぐらい必要でしょうか?
今の時点でいえば、最低限のコミュニケーションさえ取れれば大丈夫です。最初は日本人のお客さまの接客を担当しながら、現地での仕事に慣れていってもらいます。
ホテルの仕事は接客がすべてですので、現時点で語学力がどれくらいあるかということよりも、笑顔できちんと応対できることの方が大切です。文法がきっちりしていなくても、単語ベースでも、相手に伝わりさえすれば。まずはその程度で大丈夫です。
語学は、やらざるを得ない環境に身を置くことが一番の上達の近道です。インターンの過程で語学力は必ずアップしていきますよ。
他の手配会社との違いは?強みはなんですか?
旅行産業に特化した会社だということですね。当社は今年で45年の実績のある旅行専門誌「トラベルジャーナル」が母体です。これまでの信頼関係から築かれたインターン受け入れ先の質の高さには、絶対的な自信を持っています。
何歳ぐらいで参加する人が多いの?
一番多いのは、27歳~32歳ぐらいの方ですね。第二新卒の方を含め、社会人の方が7割を占めます。社会に一度出て働いてみたけれど、海外で働くという夢をかなえたかったという方が多いようです。プログラム自体の参加資格は、20歳以上~35歳までの心身ともに健康で、ホスピタリティ精神溢れる方なら、どなたでも応募できます。
現地での住まいはどんなところ?
ホテルの所有しているアパート、もしくは寮、ラッキーな場合はホテルの客室が提供されることもあります。アパートは大抵日本の一人暮らし用の部屋より広くて快適なので、不満が出たことはありませんね。住まいは受け入れ先によって異なりますが、渡航前にわかります。
ホテルでの仕事の流れを教えて
まずフロントに属し、ゲストリレーションというポジションにつきます。基本的に日本人のお客さまがいらしたときには100%ケアを任されます。お客さまがみえたら、すぐにアテンドしてチェックインカウンターまでご案内し、現地スタッフとの間に立ってサポートします。
それからお部屋へのご案内、館内の説明などを行います。ホテル外のレストランや観光地をご紹介して予約を取ったり、体調が悪くなった方には薬がどこで手に入るのかをご案内したりも。
サービスにはここまでで終わりというマニュアルはありませんので、臨機応変な対応が求められます。大変な面もたくさんありますが、お客さまに喜んでいただけたぶんだけ信頼を勝ち得ることができます。
ホテル業務の研修制度はあるの?
日本の会社のように1から10まで基本をすべて教えるような研修は行いません。もちろんわからないことは聞いたら教えてもらえますが、黙って教えてもらえるのを待っているのではなく、実践の中で自分から働きかけて学んでいきます。日本の会社のような研修をイメージしていくとぜんぜん違うと思います。
どのホテルに行けばいいのか、どういう基準で判断すればいいの?
5つ星ホテルであれば、どこへ行っても内容に大差はないと思います。ひとついえるのは、渡航希望時期と受け入れ先の募集のタイミングということですね。行きたい都市や国などご希望を聞かせていただいて、相談しながら挑戦したいホテルを選んでいただきます。
行き先によってインターン参加費用は変わる?
参加費用は期間によって変わります。ホテルインターンのプログラムは基本的に6カ月または1年です。費用は6カ月なら42万円、1年なら60万円になります。別途、参加申込金約7万円、ビザ代約1万円、航空券代、海外旅行損害保険代がかかります。
潜入して思ったこと
最初の電話応対からカウンセリングまで、丁寧でわかりやすい説明がとても印象的だった。スタッフのほとんどが旅行業界の経験者だと聞いて納得。「仕事は大変だけれど、そのぶん乗り越えた後の成長はすごいものがあります」と断言するカウンセラーさんの言葉が強く心に残った。