公開:2017-03-28 更新:2019/02/14
全席指定の特急列車で最後の目的地トリノに向かいます。 イタリアの列車はギリギリまで何番線から出るかわからないので、みな電光掲示板をにらみながら番線の掲示が出るのを待っています。 私が乗るはずの列車も、15分前になっても何番線か掲示が出ない。10分前に、RITARD 5という掲示が。5分遅れるってことですね…。10分前(予定どおりなら5分前)になって10番線と掲示が出たので、ほかの乗客たちといっしょにぞろぞろ10番線へ。4号車16Bが私の席! 無事電車に乗れたので一安心。
そうそう、駅で列車を待っている間、新手の物乞いかも、という女性に声をかけられました。「電車に乗るのに小銭が足りないのだけどユーロをちょっともらえない?」というのです。明らかに外国人の私に声をかける時点で怪しいわ、と思い、「No」と無視。その後、電光掲示板で番線表示を待っていたら、同じ女の人が、たまたま私の隣にいた若い女の子に全く同じことを言っている。その子は小銭を渡していました。ああやって一日中、小銭を集めているのでしょう。普通のみなりの若い女性だったのでびっくり。 さて、無事列車に乗り込み周囲を観察すると、さほど混んでいない列車の中には、パソコンを広げてお仕事中の人も。イタリアの特急列車は、飛行機みたいに飲み物のサービスがあるのが嬉しい。せっかくなので、朝からプロセッコ(発砲ワイン)をいただきました。だめもとでもう一杯、と言ってみたら、コーヒーとか水はいいけどアルコールは1回限り、と言われました。残念。
トリノへはその後大きな遅れもなく、5分遅れをキープのまま到着。ホテルへの道はとてもシンプルなので出口さえ間違えなければ迷わなさそう。ホテルモンテベッキオが今夜の宿泊地。二つ星ホテルですがきれいで快適。
トリノでは、トリノ大学に1年間の派遣留学できている学生の平野さんに会う予定。 ホテルまで迎えにきてくれ、ちょうどお昼時だったので、平野さんのよく行くピッツエリアにご飯を食べにいきました。 おすすめはリゾット。ポルチーニキノコ入り、アルデンテでおいしい!ワインといっしょにいただきました!
大学にも案内してもらいました。これまで見た学校がみな古い建物で、「天井にはフレスコ画」がお約束だったのですが、トリノは街自体が新しく、大学もモダンな建物でした。ちょうど学期と学期の間にあたり、学生が少なかったのが残念。
大学を見たあとは、小高い山の上の教会まで散歩。トリノの街が一望でき、遠くにはアルプスの山々も。中心地から徒歩圏内にこんなすてきなところがたくさんあるのがトリノのいいところなんだそうです。
こじんまりとした街とはいえ、全部徒歩で移動すると、まあまあいい時間に。 平野さんは夕方からの授業があるとのことで解散。 カフェで軽く夕食を食べて、さあ、明日の帰国の準備です! 空港行きのシャトルバスの停留所の位置と時刻表を確認し、停留所近くのバールで切符も購入(6ユーロ。バス内で買うより若干安いらしい)。準備万端のつもりだったのですが…。
翌朝6:15のバスで空港に着けば、ギリギリ搭乗に間に合う。その前のバスでは早すぎるし起きる自信がない。で、6:15のバスに遅れぬよう、早めに停留所に到着したのですが、バスは待てどくらせど来ない。ようやく着いたのは6時半。ちんたら走って空港に7:15に到着。急がねば、と思うのですが、すべてイタリア語の表示だと、どこで何をしていいのか全くわからない。アリタリアの一つだけ空いているカウンターに向かうと、「もう閉まっている、搭乗は無理」らしきことを言っている。「絶対にこれに乗らないと困るんだけど」と言うと「スーツケースもあるんじゃ絶対無理」と。それでも電話で確認してくれたが、結果はやっぱり「Too late」。 ガーン!!!!チケットを買い直すしかない。幸い、成田行きの飛行機まではだいぶ時間があるから、それに遅れることはないだろうけど、余分なお金がかかってしまうことにショック。これなら30ユーロ出しても空港までタクシーで来たほうがよかった。 なんであのバス来なかったんだろう、とあらためてバスの時刻表を見たら、6:15発のところにはFrequenza12345と書いてある。6:30発のところにはFrequenza123456と書いてある。この123456は、月火水木金土のことかも。つまり、12345までしか書いてないのは、土日は出ないという意味なのかも!言葉がわからないとはつくづく不便なものですね…。今日が日曜でなかったことをラッキーと思わねば。日曜だったらずっと待ちぼうけだったわけだし。 さて、チケットを買い替えにいったら、アリタリアの便は成田行きに乗り継ぐのがぎりぎりになる時間のしかない、ちょっと高いけど別の航空会社のなら早めに着く。どっちがいい?という。今度乗り遅れたらアウトだから、高くても早めに着くやつで!と。BLUE SKYという会社の便に乗ることに。アリタリアよりちょっと広めで快適だったのがせめてもの救いか。 そんなわけで、無事ローマの国際空港に着き、成田行きの便を待っています。 あ?、なんとかここまで生きて帰った!! 天野氏とフレッドはまだ来週もイタリアなのですね。ボンボヤッジョ!!
この記事を書いた人
香川県生まれ。京都精華大学美術学部洋画科卒。アパレル商社、企画会社、教育・IT系、編集プロダクション等で働いた後、出産を機に売り込みを経てフリーライターとなる。子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行う。編集を手がけたメイツ出版発行の『中学生の成績が上がる教科別ノートの取り方最強のポイント55』は、20刷りを超えるベストセラーとなっている。編集講座、ライター講座の講師も務める。3児の母。趣味はボルダリング、HIPHOPダンス、登山(ただし低山専門!)。 Official Website:ishiprox.com |
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