公開:2017-03-17 更新:2019/02/08
イタリア取材5日目。 が、実は……今日は1件のアポも入っていません。 アポイントが確定しないまま、とにかく日本を出て現地で知り合いの知り合いを紹介してもらう、という成り行きまかせのこの旅。社会人の方は、平日で仕事を抜けられない、海外に出張中などで無理、学生は、そもそも留学としてはシーズンオフなので日本人がいない、などの理由から今日は空白の一日になったのでした。 さてどうしましょうか。
イタリア政府が発行している「イタリア留学ガイド」に広告を出している語学学校の 住所を調べると、どれも中心街から歩けそう。 方向音痴の私ですが、イタリアの道はどんな小さな小径でも、全部通り名が書かれているから地図とその通り名を照合しながら歩けば案外目的地にたどりつけるのです。 ホテルから近い順に、 DA Societa Dante Alighieri SCUOLA TOSCANA ABC scola, di Lingua e cultura italiana LINGUAVIVA の4件を訪ねました。
ちょっとだけ迷って、カフェのおじさんに尋ねながらようやく到着。 ぜいぜい言いながら、「私、日本からきたジャーナリストだけど、留学雑誌を作るために 情報集めしているんだけど、学校を見せてくれない?写真撮ってもいい?」的なことをまくしたてると、受付の女性(ロゼッタさん)は、英語はわからないようす。 でも、ジャーナリスト、ジャパン、ピクチャーはわかったようで、全然オッケーよ、らしいことを言っている。 昔フランス語をかじっていたのと、英語とイタリア語で似ている単語がけっこうあることから、ばーっとイタリア語をまくしたてられても案外相手の言うことがわかるのが意外な発見。 オーストラリア取材のときは、生徒の顔が映るのはちょっと…とかよく言われたが 生徒を撮るもの全然オッケー。 付き添いなしで勝手に歩き回っていい、というので遠慮なく、学内を回らせてもらいました。 校舎は、ルネサンスの頃からの建物らしく、ドーム上の高い天井にはフレスコ画が描かれています。 こんな環境で勉強できるなんて素晴らしい!の一言。 教室をのぞくと、授業中ではなかったので、ずかずかと入って、写真撮らせて?と言って撮らせてもらいました。 日本から来たよ?と言うと、「おはよう」「こんにちは」と返してくれる気さくな生徒たちです。 残念ながら日本人は一人もいないとのこと。でも日本語のパンフレットはありました。 イタリア語だけでなく、美術、イタリア史、料理、文学、音楽などのコースがあります。
サンタ・クローチェ教会のすぐ前らしいのだけど、教会が大きすぎて、どっち側の前なのか 一瞬迷いました。これも屋台で雑貨を売っているおっちゃんに聞いてなんとか到着。 巨大な木の扉をぎいぃぃっと押すと、奥に重厚な階段が。ぜいぜい言いながら上ると看板が出ていたので、「ボンジョールノ」と元気に開ける。 と、ラッキーなことに受付には日本人スタッフがいたのでした! ここでも教室を見学させてもらいました。 窓から、サンタ・クローチェ教会が見えるという絶好のロケーション。 生徒は子ども(中学生くらい)から、リタイア後らしき人まで、年齢層が幅広い。 美術が専門の先生が多いらしく、美術館、博物館や史跡など、先生のガイド付きで めぐる課外活動も授業料の中に含まれているのがこの学校の特徴のよう。 日本人学生には料理、彫金などのコースが人気だそうです。 生徒の国籍としては、ドイツ、オランダ、スイスからの学生が多いそう。
SCUOLA TOSCANAのすぐ近くに、ABC scolaという語学学校がある、と教えてもらって そこも訪ねることに。 例によって、ボンジョールノ!日本から来たジャーナリストでーす!と飛び込み。 一瞬目をぱちくりするものの、日本から来たジャーナリストなのね、とわかるとすぐに歓迎モードに。 学長らしき女性が出てきて学内を案内してくれました。 ここも、ルネッサンス時代からの建物で、窓からはサンタ・クローチェ教会が見えます。 どの部屋も高いドーム上の天井にはフレスコ画が。これがイタリアの標準なんですね。 毎日こんなところで生活していたら、心が豊かになるんだろうな。 ここには先週まで日本人が1人いたそう。もっと日本人が来てくれるといいんだけど、と言ってました。
そろそろお腹もすいてきたので、何か食べることに。 昨日取材した学生から、B級グルメの話をきいていたので、それを食べたい。 Lampredottoといって、洋風のモツ煮みたいなのをパニーニに挟んだものらしい。 教えてもらったあたりに、行列のある屋台があったのだけど、地元の人がわいわいと ワイン片手に何か食べていて、ちょっと入りづらい。メニューも全然読めない。 ちょっと勇気がなくて、写真だけ撮ってその場を去りました…。 少し歩くと、ハンバーガーとかホットドックを売っている屋台があり、よく見ると、Lampredottoもある。 よし、ここでもいいや!と、おばちゃんに注文。 目の前で大量のモツ煮をフライパンの上に取って、焼きながら切り、半分に切ったパンにのせていく。 最後に、もう半分のパンの切り口にモツ煮のスープをどっぷりつけて、モツ煮の載ったパンに重ねてできあがり。 おいしいよ!と渡してくれました。 うーむ、美味!ただし手が油でぎとぎとに。ウエットティッシュを持っててよかった!
最後の訪問先は、駅の近くにあるLINGUAVIVA。フィレンツェでは一番大きい語学学校らしい。 サンタ・クローチェ教会付近からは小一時間くらいかかりそう。朝から3時間くらい歩いているけどまだまだ元気! さて、今度はあまり迷わず到着。が、残念ながら、今日はみんなとても忙しいので案内できない、とのこと。 別の日に来られないか、というので、来週、フレッドという同僚がフィレンツェに来るので彼なら来られるかも、 といって名刺を渡したら、フリドリックなら来週、アポイントが入っているよ、聞いてないの? という。 な?んだ!それならフレッドにおまかせすればいいじゃん。というわけで、アリベデルチ!
さて、知っている限りの学校は訪ねたので、観光をしてもよかったのだけど、さすがに重い荷物を背負っての徒歩移動は疲れてきた。 明日のために体力を温存せねば、とホテルに戻ることに。 明日は最後の訪問地、トリノへ。 この旅で初めての、指定席つきの特急列車で移動です。楽しみ!
この記事を書いた人
香川県生まれ。京都精華大学美術学部洋画科卒。アパレル商社、企画会社、教育・IT系、編集プロダクション等で働いた後、出産を機に売り込みを経てフリーライターとなる。子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行う。編集を手がけたメイツ出版発行の『中学生の成績が上がる教科別ノートの取り方最強のポイント55』は、20刷りを超えるベストセラーとなっている。編集講座、ライター講座の講師も務める。3児の母。趣味はボルダリング、HIPHOPダンス、登山(ただし低山専門!)。 Official Website:ishiprox.com |
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