オーストラリアの「図書館」事情
公開：2013-06-18 更新：2018/08/02
植民地の歴史を伝える異空間は学生にも理想的な勉強スペース
青い空に映える旧館の表玄関
シドニー市内の真ん中にあるニューサウスウェールズ州立図書館。書籍のほか価値の高い史料や絵画、写真など合計5万点以上の歴史遺産を所蔵した博物館的な複合施設となっている。緑豊かな王立植物園に面した砂岩造りの旧館は、中世ヨーロッパを思わせる荘厳な建物。貴重な史料や文献が保管され、19世紀の英国植民地時代の歴史や芸術などをテーマにした展示も定期的に開催されている。
一方、南側の新館では、2万点以上の文献や学術誌、政府機関の報告書・統計などが閲覧できる。膨大な資料を集積したデータベースに無線LANを通してアクセスできるので、ノートパソコンを持ち込んで仕事に打ち込むビジネスマンの姿も。地元の学生たちにとっても、充実した設備は勉強スペースとして最適だ。施設の利用や特別展は無料。疲れたらエスプレッソ・コーヒーでひと息つけるカフェ、しゃれた文房具や本を売るショップもある。自然光が差し込む静かな図書室で放課後を過ごせば、勉強がはかどることは間違いない？
大理石の壁に古書が並ぶ旧館の閲覧室
州議会議事堂の隣にある新館
新館の図書室では学生たちが真剣に調べ物をしたり、リポートを書いたりしていた
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