オーストラリアの「常備薬」事情
公開：2013-06-25 更新：2018/08/02
先住民アボリジニ伝統のティー・ツリー成分が入った薬も
医者も薦める万能常備薬「パナドール」と、肌荒れや切り傷、虫刺されなどに使う、「ティー・ツリー軟膏」
オーストラリアの常備薬の代表は、なんといっても痛み止め・解熱薬の「パナドール」。
イギリス生まれだが、オーストラリアでは少し気分が悪くなるとすぐに「パナドールを飲みなさい」と言われるほど親しまれている。
風邪をひいて医者に行っても「パナドールを飲んで休みなさい」と言われるだけのことも。
処方箋を扱っている薬局のほかドラッグ・ストアやスーパー、コンビニでも購入でき、幼児や子ども向け、即効性の高い「パナドール・ラピッド」などいくつかの種類がある。
錠剤のほかにカプセルや水に溶かして飲む顆粒タイプも。
常備薬といえば先住民アボリジニが伝統的に使用していたティー・ツリーの成分が入った軟膏も人気だ。
ティー・ツリーには抗菌作用があり、乾燥でひび割れした唇や肌、切り傷、虫刺されなどに効く。
風邪などで鼻が詰まっているときには、ティー・ツリーのオイルを2、3滴、ボウルなどに熱湯を張った中に入れて湯気を吸入したり、オイルを含ませたハンカチを鼻に当てたりすることも多い。
ティー・ツリーオイル。風邪で鼻がつまったときなどに、蒸気を吸い込むと楽になる
薬局（ケミストと呼ばれている）では、シャンプーや日焼け止め、化粧品などの生活用品も売っている
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