日本を出国し現地に到着すると、いよいよ海外生活がはじまります。
滞在期間や渡航先の国によってさまざまな手続きが必要になりますので、必ず事前に確認して出発しましょう。
緊急時に必要な手続きもありますので、現地に到着したらするべきことをしっかり把握して、日本にいる時から準備しておくと安心です。
外国に住所・居所を定めて3ヶ月以上滞在する人は、旅券法16条により、その地域を管轄する大使館または総領事館に速やかに在留届を提出することが義務付けられています。この在留届を出すことで、滞在中、事故や事件に巻き込まれたとき、大使館・総領事館が在留届をもとにあなたの所在地や緊急連絡先を確認してサポートすることができます。
申請方法は2つあり、都合のよいやり方で行ってください。
1. ネットで申請を行う
外務省の在留届電子提出システムで、インターネットから簡単に申請することができます。
2. 大使館・総領事館で直接申請を行う
現地で、在外公館にパスポートを持参して直接窓口にて必要事項を記入すれば手続きできます。
3. Faxや郵送で行う
外務省が定める「在留届」書式のPDFに手書きで記入し、FAXや郵送でも受け付けられます。
その他、「在留届」も含めた海外で安全に生活するためのお役立ち情報は、
留学先やワーホリ先は人それぞれです。留学する場合には必要のないことがほとんどですが、ワーホリで渡航する場合には就労するための手続きが必要になります。
国によって異なりますので、必ず確認しておきましょう。
納税者番号(IRDナンバー)の取得
ニュージーランドで労働する人は、国籍を問わずIRDナンバーを取得し、納税する義務があります。IRD(Inland Revenue Department)ナンバーはオンラインから申請することができます。
必要なのは、パスポート番号、ビザの番号、NZの口座番号、日本のマイナンバーです。
納税者番号(TFN)の取得
オーストラリアで就業する場合必要となる番号で、学生ビザやワーキングホリデービザなどの就業可能なビザを持つ人のみが申請できます。TFN(Tax File Number)ナンバーはオンラインから申請することができます。
この取得は義務ではありません。しかし、もし持っていない場合には、所得に対して最高税率が課せられてしまいます。この点を考えると、取得はしておいた方がよいでしょう。
必要なのは、パスポートです。
TFNナンバーの証書は、通常は1、2週間で申請時に指定したオーストラリア国内の住所に届きます。
就労許可証(ワーキングホリデープログラム用)の取得手続き
日本で大使館から送られてきた書類はビザではなく、ビザの引き換え用通知書です。入国したら到着した空港内にある移民局に行き、パスポートと通知書を渡します。
※到着した空港の移民局に行かず、国際空港のゲートを出てしまうと移民局には戻れません。こうなってしまうと、最寄りのアメリカ合衆国の国境に行かないと、就労許可証を発行してもらえないので、くれぐれもご注意ください。
SIN(Social Insurance Number)カードの取得
SINは、カナダ政府が管理する社会保険番号のことを言い、仕事をして収入を得る際に必要となり、発行手数料は無料です。これがないと働いていても給料をもらうことができません。逆に、働く予定がない方は手続き不要です。
申請方法は、ESDC(カナダ労働開発局)の最寄りオフィスに直接行き、パスポート、Work Permit(パスポートに添付された就労許可証)を持参の上、現地で申請書類を記入します。
※申請から3週間以内に、申請した住所にSINカードが届きますが、ホームステイ先や友人宅などの一時滞在場所へ郵送してもらう場合は気を付けましょう。またホテル等の宿泊先は指定できませんのでご注意ください。
社会保障番号(SSN)の取得
SSN(Social Security Number)とは、9桁の固有の番号で、免許証など一緒に身分証明証の役割も持つ重要なものです。アパートの契約や電気、ガス、水道などの契約、銀行口座の開設やクレジットカードの発行などにも必要となります。
申請は、全米各地にあるSocial Security Officeで行います。住む場所が決まったら、最寄りのSocial Security Office を調べておきましょう。取得しているビザの種類によってしんせい必要書類が異なりますが、申請書であるSS-5は共通です。
■インターンシップの場合
必要なのは、申請書、パスポート、DS-2019です。
■留学生の場合
基本的に、留学生には就労が認められていないためSSNの取得はできません。しかし、学校から許可のあるアルバイト(学内でのアルバイト、CPTで学外で働く)をする場合にはSSNの取得が可能です。
必要なのは、申請書、パスポート、I-20、I-94、Employment Letter(雇う教授や部署からの手紙)、Letter of Eligibility(留学生課からの手紙)、学生証です。
※SSNは、申請後10~14日程でカードが郵送されてきます。カードには署名欄があるのでそこに署名をします。とても大事なものなのですが、紙のカードなので取り扱いには注意しましょう。
国民保険番号(NIN)の取得
ワーキングホリデービザを利用してイギリスで就業する場合、NIN(National Insurance Number)が必要です。仕事を見つけるために必要なわけではありません。働き始めた後に取得をして職場に提出すれば問題はありません。この番号を取得することで、イギリスの国営医療サービス(NHS)を受けることができるようになります。
申請は、勤務先を管轄するジョブセンターに電話で行います。この際に、必要項目を伝えると、通常1週間程度で自宅に提出書類が届きます。聞かれる内容は、住所、電話番号、国籍、ビザの種類、期限、なぜ必要なのか、どこで働くのか、VISAの発行元などですので、聞かれた場合にこたえられるよう準備しておきましょう。届いた提出書類に記入し返送すると、再び発行されたNINが郵送で届きます。
ジョブセンターによっては、電話で申請する際に、面接の予約をさせるところがあります。その場合には面接当日にジョブセンターで必要書類等の記入し、後日NINが郵送で届きます。
必要なのは、パスポート、ビザ、BRP(生体認証情報を含む滞在許可証)カードです。
海外でお金を使う場合、現金以外に
・インターナショナルキャッシュカードを利用する。
・海外専用のプリペードカードを利用する。
などの方法がありますが、海外旅行と違い、短期留学を除いて留学はある程度の期間海外に滞在します。学費や滞在費は先に支払っているので心配ありませんが、留学期間を延長したい場合や生活費が足りなくなった場合、また急にお金が必要になった場合には現地で銀行口座を開いておくと日本から送金してもらえるので便利。海外ではあまり現金を持ち歩く習慣がなく、デビッドカードやクレジットカードを使うことが一般的です。
ワーキングホリデーの場合には特に、銀行口座を開いておきましょう。はじめは語学学校などが用意してくれたホストファミリー宅に滞在することが多くありますが、その後は自分で住む場所を見つけて毎月の支払いをする必要があります。
英語に自信がない場合は、ホストファミリーや語学学校で知り合った友達などに付き添ってもらって手続きを行うケースもあります。
どの銀行がいいかはそれぞれの国で調べる必要がありますが、学校の先生や現地の友達に聞いてみてもよいでしょう。
・パスポート原本
・ビザのコピー
・住所と自分の名前が記載された書類1通
・口座に預ける預金
日本では当たり前の用に携帯電話やスマホを持つ生活です。海外でも持っていなければ不安ですよね?最近ではSIMフリーを使用し、中のSIMカードを入れ替えて使うことも増えてきました。
しかし、SIMフリーではない場合には、レンタル携帯電話かプリペイド式の携帯電話の利用が簡単でおススメです。
それでも現地の携帯電話を契約したい場合、例えばアメリカの場合Social Security Number(社会保障番号)やCredit Historyが必要になります。他の国でも同様に提出しなければいけないものが追加されますので、すぐに電話番号を取得したい場合にはプリペイド式の携帯電話などが便利でしょう。
短期間の滞在であれば、面倒な手続きがいらないプリペイド式がおススメ。1年以上の長期滞在であれば月単位/年単位契約がおすすめです。 契約の仕方は、直接販売店に行くか、各社代理店に行き契約してください。月額契約の場合は身分証明書が必要となり、「SINカード」か「カナダのクレジットカード」、「カナダの免許証」などが必要となります。
盗難や渡航中の事故、保護者の救援費用、賠償などについては保証されていないので、海外保険に加入しておきましょう。
※保険会社によって保証内容やサービス内容が異なるので内容を良く確認することが重要です。
それぞれの項目について、更に詳しく解説しているこちらのページもぜひチェックしてみてください。