コーヒー好きの韓国カフェ文化

公開:2020-04-02 更新:2020/04/02

韓国カフェ文化

韓国へ訪れたことがある人にはお馴染みですが、街を歩くとそのカフェの多さにびっくりするはずです。コーヒーの市場が拡大し続けている韓国は年々売上げを伸ばし、10年前と比べると3~4倍と言われています。今ではコーヒーの売上げ世界3位を誇り、アメリカと中国に続いています。アメリカ、中国と比べると圧倒的に国土が小さく、人口が少ない韓国ですが、1年間の韓国人のコーヒー消費量は1人500杯にものぼります。いかに韓国の人々がコーヒーを好きかがわかりますね。なぜ、ここまで広まったのでしょう。

韓国コーヒーの歴史

韓国のカフェがこんなに多くなったのは、ここ20年ほどの出来事です。それまで、韓国の人々がコーヒーと言えば、タバン(茶房)で飲むインスタントコーヒーでした。タバンは喫茶店の事で、タバンコーヒーはミルクと砂糖がたっぷり入った甘い甘いコーヒーでした。1950年頃から、文化人の憩いの場として登場し、次第に学生や社会人にも広がっていきました。おしゃれなカフェが点在する中、こうしたタバンもまだまだ現役で営業している店もあります。そのレトロな内装を新鮮に感じる若者や観光客にも人気です。1970年代後半にはインスタントコーヒー・粉ミルク・砂糖が一緒になり、お湯を注ぐだけで甘いコーヒーができる、スティックタイプが発売され、一般家庭にも広く普及しました。家で、会社でコーヒーを飲むという習慣が、この手軽なスティックタイプの登場で確立されて行ったのですね。

韓国カフェ文化

スターバックスは韓国で売上No.1!

一気に広がるカフェ文化

2000年前後から一気に広がったカフェ文化は、1999年にオープンしたスターバックス韓国1号店から始まりました。スターバックスを皮切りに、続々と外資系コーヒーチェーンがオープンしていったのです。しかし、甘い甘いコーヒーに慣れ親しんでいた韓国の人々も最初は甘くないコーヒーを好んでいなかったようです。日本では、コーヒーと言えばドリップされたブラックのコーヒーが一般的です。そのままブラックコーヒーを飲むととても苦いの、エスプレッソにお湯を足した「アメリカ―ノ」というコーヒーが人気になりました。現在ではコーヒーと言えばアメリカ―ノと呼ばれるまでに浸透しています。日本人にとっては、とても薄いコーヒーなので、初めて注文した時は「間違えてる?!」と思ってしまうほどです。

カフェのオープンがここまで多くなったのは、韓国の社会的な背景に大きく関わりがあると言われています。日本よりもはるかに激しい学歴社会の中で、必死に学業に励む学生たちですが、長引く不況の中、韓国の就職率は低迷し続けていました。エリート教育のため、財閥系企業へ若者が殺到し、なかなか就職できないというのが就職活動の現場です。若年層に限らず、一度退職してしまうとなかなか復職ができない定年退職を迎えた層も同じです。そんな中、大きな資金を必要としないカフェ起業の波がやってきました。退職金を使って起業すれば、またそのカフェで働くことができるので、仕事を探している層に大きな雇用を生みました。

続々とオープンするカフェを大きく後押ししたのは韓国の文化と言われています。韓国では外食をする際、「割り勘」をあまりしないという習慣があります。1人がまとめて支払うことが一般的で、支払ってもらった方は次のコーヒーは支払うね、という流れになります。片方だけの負担にならないようにしているわけですね。食後のコーヒーを楽しむための、のんびりと話しができる場所とコーヒーが、韓国のコーヒー市場を大きくしていきました。こうして世界3位のコーヒー市場となった韓国はわずか20年ほどでコーヒー文化を作り上げたのです。誰もが片手にコーヒーを持っているのが当たり前になった韓国では、同時にごみ問題も深刻になりました。現在、店内での使い捨てプラカップの禁止を法律で制定し、環境保護に力を入れています。

カフェで仕事も勉強も

韓国のコーヒーはだいたい日本と同じ価格帯です。ただ、韓国の方は少しサイズが大きいので、たっぷりのコーヒーと共にゆっくりとカフェに滞在することができます。「コピス族」と呼ばれる、カフェで仕事する人たちが増えています。「コーヒー+オフィス」を略した呼び名です。韓国のカフェはコンセント常備でフリーのwifiがあるので、ちょっとした仕事をするには十分な環境ですね。勉強漬けの学生の勉強の場にもなっています。充実したスイーツもビッグサイズが多いので、長時間の勉強や仕事の合間に食べたり、友人とシェアしたりできるのです。

韓国カフェ文化

SNSの写真が映えるカフェ

大手チェーンとは違い、個人経営のカフェは入れ替わりが激しく、商売を存続させていくのも苦労します。ライバルのたくさんいるカフェは特に、他店との差別化を図るために各店趣向を凝らしています。写真映えがするスイーツやカップ、かわいらしい店内。どこを撮っても絵になるようなお店がたくさんあります。工場だった場所や本屋さんだった場所をリノベーションした店や、オリジナルグッズが充実している店など、個々のお店が個性を出して訪れるお客さんを喜ばせています。カフェ巡りは韓国旅行の目玉ともなっています。おしゃれなお店からレトロなお店まで、自分の気に入るカフェが見つかりそうです。流行が目まぐるしく変わる韓国ではカフェ業界もあの手この手で、お客さんの獲得に努力をしています。

韓国カフェ文化

韓国カフェ文化

かわいらしいスイーツが並びます。

カフェ激戦区はここ!日本にはないようなかわいいカフェがいっぱい!

・弘大(ホンデ)
・仁寺洞(インサドン)
・梨泰院(イテウォン)
・明洞(ミョンドン)
・江南(カンナム)
・聖水洞(ソンスドン)
・新沙洞(シンサドン)


韓国国内10万店舗ともいわれる韓国のカフェ。話題のお店や、オープンしたばかりのお店などはガイドブックや、ネットで紹介されています。そういったカフェを巡るのも楽しいですが、自分で歩いてお気に入りを見つけるというのもカフェ巡りの醍醐味です。エリア別やスイーツ別で探すのも楽しそうですね。ぜひ、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。

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